第16話 「使命の真相、全然進まない件」
おはようございます!
よろしくお願いします!('◇')ゞ
森の中、揺れる焚き火の灯り。
フードの人物はゆっくりと腰を下ろし、グリスとシロ=モッフを見据えた。
その目は真剣そのもの――だが。
フードの人物:「……いいか。お前たちの旅路は、ただの放浪ではない。
やがて“裂け目”が世界を呑み込み、全ては虚無に帰すだろう」
グリス:「……おぉ、なんかいきなりクライマックスっぽいぞ!」
シロ=モッフ:「はい拍手~! “裂け目”の登場ですな! BGMにドンドコドンと入れておきましょう!」
グリス:「お前効果音係じゃねぇから!」
フードの人物:「(額に青筋を浮かべ)……真剣に聞けと何度言えば……」
フードの人物:「……裂け目を防ぐ鍵を握るのは“クロニクルベアラー”」
シロ=モッフ:「はっはっは! それオイラの肩書きモフ! “物語を綴る者”のシロ=モッフちゃん!」
グリス:「急にアイドル自己紹介すんなよ!!」
フードの人物:「お前はその“媒体”に過ぎぬ。真の担い手は――」
グリス:「あっ、はいはい分かりました! つまり俺ですね!? いやぁ、やっぱり主人公補正ってやつが……」
シロ=モッフ:「いやいや、ご主人。補正よりも“捕縛”されるほうが似合ってるモフ!」
グリス:「牢屋の話を蒸し返すな!!」
フードの人物:「……お前ら……」
フードの人物:「……世界に三つの“記録核”が眠っている。それを揃えねば――」
グリス:「あっ、分かったぞ! 集めたら願いが叶うんだろ!?」
シロ=モッフ:「それドラ○ンボール案件モフな」
グリス:「7つじゃなくて3つだから低予算版か!」
フードの人物:「誰が予算の話をしているッ!!」
フードの人物は拳を震わせ、ついに立ち上がった。
フードの人物:「お前たちの軽口のせいで……説明が一歩も進まんではないか!」
グリス:「いやでもほら、シリアスばっかじゃ読者さん飽きるし!」
シロ=モッフ:「我々の任務は“使命説明のテンポ崩し”ですからな!」
フードの人物:「そんな任務はないッ!!」
結局まともに説明できたのは、ただ一言。
フードの人物:「……“裂け目”を塞ぐ術は、お前たちの絆にしかない……」
その言葉だけを残し、フードの人物は闇へと姿を消した。
グリス:「……え、絆? っていうか結局、何ひとつ具体的に分かってないんだけど!?」
シロ=モッフ:「まぁまぁご主人。“使命”ってのは説明よりもノリで進むものモフ!」
グリス:「ノリで世界救えるかぁぁぁぁ!!」
森に響く絶叫と笑い声。
――かくして、使命の真相(?)は全然進まぬまま、次なる冒険へと幕を開ける。
◆ ◆ ◆
次回予告
森を抜けた先に現れるのは――とある小さな村。
だが、そこで待ち受けていたのは“あの懐かしい顔”!?
→第17話「再会、そしてまた誤解」へつづく!
どうも、お世話様でございます!
焼豚の神でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。('◇')ゞ
物語が現在、狡猾と狡猾が交差しています!
今後も加速度的に物語が進行していきます!
それでは、引き続き物語をお楽しみください!('ω')ノ
これもひとえに読者の皆様のおかげです!
◆グリスの「モフ度」と能力関連設定◆
グリスの能力:「クロニクルベアラー(物語を綴る者)」
→ 他者の記憶・感情・空間の“物語構造”を感知し、世界を“読み解く”力。
→ 使えば使うほど“内側の温度(感情)”が昂ぶり、モフ度が上昇する。
モフ度
- 0~19%:平常
- 20~29%:末端ふわ化
- 30~49%:耳/尻尾ふわ化
- 50%以上:ぬいぐるみ化進行、人格への影響(語尾に“ぷぅ”など)
- 75%以上:上半身下半身がぬいぐるみ化急行、人格への影響(発声が可愛くなるなど)
- 100%:完全ぬいぐるみ化(意識あり)=“魂を綴る最後の綴り”
良ければ、感想・ブクマ・お気に入り、おかわり自由でお待ちしてます!
また、良かったら筆者に別作品である『ナナシの豪腕とモンスター三姉妹 ―最弱から始まる最強クラン伝説―』通称:【ナナクラ】も是非、この機会に知って頂けますと幸いです!
それでは、また次話でお会いしましょう~~~(^^♪




