第13話 「森に潜む“笑撃”と“影”」
おはようございます!
よろしくお願いします!('◇')ゞ
森の奥へと放り込まれたグリスとシロ=モッフ。
夜の森は、まるで巨大な生き物のようにざわめいていた。
木々は黒々と立ち並び、風が吹くたびに枝葉がざわめき、あたかも「おい、迷子だぞ」と囁いているようだ。
グリス:「おいシロ=モッフ、どっちへ進む?」
シロ=モッフ:「……(きょろきょろ)あっちですな、間違いなく」
――5分後。
グリス:「……行き止まりだぞ」
シロ=モッフ:「なるほど、道がシャイだったのですな。照れて隠れてしまった……」
グリス:「道に人格与えるな!」
再び引き返す二人。
だが戻っても戻っても、同じ木、同じ岩、同じ倒木の前に立ってしまう。
グリス:「……なぁシロ=モッフ、さっきからこの倒木三回は見てるんだが?」
シロ=モッフ:「いえいえご主人、これは“別の倒木”です。森のサービス精神によりコピーされてるのです」
グリス:「サービス過剰すぎるだろ! どこのテーマパークだ!」
◆ ◆ ◆
すると、茂みからガサゴソと音がする。
二人が身構えると――
ちっこいウサギがぴょんと飛び出してきた。
グリス:「……おお、可愛い」
シロ=モッフ:「おお、晩餐!」
グリス:「待てい!!」
追いかけるモッフ。逃げるウサギ。
そのままモッフは木の根に足を取られて盛大に転倒。
シロ=モッフ:「ごしゅじーん! 地面が急に抱きついてきたのです!」
グリス:「お前が勝手に抱きつかれてんだよ!」
ドタバタ劇を繰り広げる二人。
しかしその背後、森の奥から“視線”があった。
――ひとりのフード姿の影。
光を吸い込むような漆黒の衣。
森の獣たちが、この影を避けるように道を譲っている。
フードの人物(低く呟く):「……やはり“彼ら”か。運命の糸は、まだ切れていなかったようだな」
次の瞬間。
何も知らずにグリスがでかいくしゃみをした。
グリス:「へっくしょん!! ……くそ、森の花粉め!」
シロ=モッフ:「森の空気にすら嫌われるとは、さすがグリスモフ!」
グリス:「誰が嫌われキャラだ!」
そのやり取りにフードの影は思わず――小さく肩を震わせた。
笑っているようにも、堪えているようにも見えた。
そして、二人がまた同じ倒木に戻ってきた頃――。
シロ=モッフ:「ふふふ、森がご主人を気に入っている証拠モフ!」
グリス:「もうええわ! コントか!!」
観客がゲラゲラ笑うその裏で、
確かに“物語の糸”は新たな方向へと編み込まれ始めていた。
第14話 「森に降り立つ“影”と“笑撃”」へつづく!
どうも、お世話様でございます!
焼豚の神でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。('◇')ゞ
物語が現在、狡猾と狡猾が交差しています!
今後も加速度的に物語が進行していきます!
それでは、引き続き物語をお楽しみください!('ω')ノ
これもひとえに読者の皆様のおかげです!
◆グリスの「モフ度」と能力関連設定◆
グリスの能力:「クロニクルベアラー(物語を綴る者)」
→ 他者の記憶・感情・空間の“物語構造”を感知し、世界を“読み解く”力。
→ 使えば使うほど“内側の温度(感情)”が昂ぶり、モフ度が上昇する。
モフ度
- 0~19%:平常
- 20~29%:末端ふわ化
- 30~49%:耳/尻尾ふわ化
- 50%以上:ぬいぐるみ化進行、人格への影響(語尾に“ぷぅ”など)
- 75%以上:上半身下半身がぬいぐるみ化急行、人格への影響(発声が可愛くなるなど)
- 100%:完全ぬいぐるみ化(意識あり)=“魂を綴る最後の綴り”
良ければ、感想・ブクマ・お気に入り、おかわり自由でお待ちしてます!
また、良かったら筆者に別作品である『ナナシの豪腕とモンスター三姉妹 ―最弱から始まる最強クラン伝説―』通称:【ナナクラ】も是非、この機会に知って頂けますと幸いです!
それでは、また次話でお会いしましょう~~~(^^♪




