第6話 「取り調べ室は爆笑ステージ!?真実のカケラ」
おはようございます!
六日前からから第二幕の投稿始まりました!
よろしくお願いします!('◇')ゞ
取り調べ官は、机に大根をドンと置いた。
「さて……容疑者、グリス」
「容疑者言うな!!」
「まずはこの大根について話してもらおうか」
「知らねぇよ!!初見だよ!!」
「ふむ……では、この大根とお前が無関係だという証拠は?」
「証拠って……そんなのあるか!?ただの八百屋案件だろ!」
取り調べ官は眉間にしわを寄せ、真剣に大根を見つめる。
「これは……昨日の夜、城下町の市場から忽然と消えた“伝説の一本大根”かもしれない」
「そんな伝説聞いたことねぇ!!」
「静かに!この光沢……そして葉っぱの張り……間違いない!」
「目利きだけはやたらプロだな!」
牢の隅では、シロ=モッフが肩を震わせていた。
「グリス……伝説の大根泥棒モフ」
「だから違ぇよ!!」
兵士たちもひそひそ声で盛り上がる。
「なあ……大根ってそんな重要だったか?」
「いや、取り調べ官が勝手にテンション上がってるだけだろ……」
「むしろあの人、寝不足で壊れてるんじゃ……」
グリスは机をバンと叩いた。
「いい加減にしろ!俺はただの旅人だ!空から落ちたけど無害だ!」
「……空から落ちた、だと?」
取り調べ官の表情がふっと引き締まる。
それまでの茶番めいた空気が、一瞬にして変わった。
「最近、各地で“空から人が落ちる”という奇妙な報告が相次いでいる……」
「……え?」
「そして、その者たちは皆……ある“黒い影”に追われていたという」
シロ=モッフの耳がピクリと動いた。
「……黒い影……モフ」
「おい、知ってるのか?」
「……クロニクルに書かれてた……“万影の大軍勢”の前触れかもしれないモフ!」
グリスは息をのんだ。
「おい待て、なんでそんな重要なことを黙ってた!?」
「いやあ、タイミングって大事モフ」
「ふざけんな!」
取り調べ官は深くうなずいた。
「つまりお前は……影と関係がある可能性が高い」
「いやいや!話の持って行き方おかしいだろ!?」
「よし、真実を確かめる方法がある」
「……今度は何だよ」
「踊れ」
「なんでだよ!?」
牢屋は再び爆笑の渦。
だが、グリスの心には確かに“影の謎”が刻まれていった。
第7話「パンと取り調べと国家機密」へつづく!
どうも、お世話様でございます!
焼豚の神でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。('◇')ゞ
物語が現在、狡猾と狡猾が交差しています!
今後も加速度的に物語が進行していきます!
それでは、引き続き物語をお楽しみください!('ω')ノ
これもひとえに読者の皆様のおかげです!
◆グリスの「モフ度」と能力関連設定◆
グリスの能力:「クロニクルベアラー(物語を綴る者)」
→ 他者の記憶・感情・空間の“物語構造”を感知し、世界を“読み解く”力。
→ 使えば使うほど“内側の温度(感情)”が昂ぶり、モフ度が上昇する。
モフ度
- 0~19%:平常
- 20~29%:末端ふわ化
- 30~49%:耳/尻尾ふわ化
- 50%以上:ぬいぐるみ化進行、人格への影響(語尾に“ぷぅ”など)
- 75%以上:上半身下半身がぬいぐるみ化急行、人格への影響(発声が可愛くなるなど)
- 100%:完全ぬいぐるみ化(意識あり)=“魂を綴る最後の綴り”
良ければ、感想・ブクマ・お気に入り、おかわり自由でお待ちしてます!
また、良かったら筆者に別作品である『ナナシの豪腕とモンスター三姉妹 ―最弱から始まる最強クラン伝説―』通称:【ナナクラ】も是非、この機会に知って頂けますと幸いです!
それでは、また次話でお会いしましょう~~~(^^♪




