第4話《門番チェックは地獄の釜ゆで!?》
おはようございます!
四日前からから第二幕の投稿始まりました!
よろしくお願いします!('◇')ゞ
――現状確認を終えたグリスは、荒野を抜け、遠くに街のシルエットを見つけた。
「よぉぉぉし! ここからだ! 街に入って情報収集して、飯食って、寝床確保して……そして仲間たちと再会だぁぁぁぁっ!」
勢いよく駆け寄るグリス。
だが門をくぐる前に――
******
「おい、止まれ!」
「……顔がテカってる獣人と、謎に浮いてる白い毛玉!? なにものだ貴様らぁっ!」
どすんと槍が交差し、グリスとモッフはその場でストップ。
「ちょ、ちょっと待て! 俺は怪しくない! ただの通りすがりの――」
「通りすがりの“何”だ?」
「……えーと……もふ……もふ獣?」
門番二人は同時に眉間にしわを寄せた。
「怪しいな」
「いや、怪しすぎるだろ」
「お前ら即断すんなーーーっ!!」
グリスが両手をぶんぶん振って否定するが、さらにカオスは加速する。
モッフが後ろからぴょこっと顔を出す。
「おいグリス、今の説明、逆に犯罪者の自己申告みたいだったモフよ?」
「てめぇは余計な合いの手入れるなーー!!」
門番たちはさらにじろじろと観察を続ける。
「身分証は?」
「そんなもんねぇよ! 俺、さっきまで空から落ちてきたんだ!」
「……落下犯か」
「新しい犯罪カテゴリ出すなよぉぉぉぉぉ!!!」
槍の穂先がぐい、と喉元に迫る。
「よし、牢屋でじっくり話を聞こう」
「いや待って! 俺まだ序盤なんだけど?! 4話目で牢屋編スタートとか地獄すぎるだろ!!!」
必死に抗弁するグリス。
「俺は怪しくなんかない! ただ仲間を探してるだけだ! 名前は……リーア! セフィーナ! ストラウスゥ~!」
その瞬間、門番たちの表情がぴしりと固まる。
「……おい聞いたか」
「ああ、あの高貴なお二人の名とその護衛隊隊長の名前まで……」
「え? いやいや! 別に知り合いとかそういうんじゃなくて! その……」
「貴様ッ! 尊きお嬢様と聖女様の名を軽々しく呼ぶとは不敬千万!」
「いやいやいや! 俺だって呼びたくて呼んだんじゃねぇよぉぉぉ!!」
******
――大混乱。
がっちり両脇を固められ、引きずられるグリス。
「やめろぉぉぉ! こんなのおかしい! 俺はただ仲間を探してるだけなのに! なんで毎回スタートが地獄なんだぁぁぁぁ!!!」
モッフが冷静に解説する。
「これはもう“お縄編”の幕開けだモフッ!」
「いらねぇよそんな幕開けぇぇぇぇぇ!!!」
砂埃を巻き上げながら、グリスはずるずると街の中へ連行されていった。
――カオスな再スタートは、笑うしかないレベルで幕を開けたのであった。
第5話「グリス vs 取り調べ官!?笑劇の牢屋」へつづく!
どうも、お世話様でございます!
焼豚の神でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。('◇')ゞ
物語が現在、狡猾と狡猾が交差しています!
今後も加速度的に物語が進行していきます!
それでは、引き続き物語をお楽しみください!('ω')ノ
これもひとえに読者の皆様のおかげです!
◆グリスの「モフ度」と能力関連設定◆
グリスの能力:「クロニクルベアラー(物語を綴る者)」
→ 他者の記憶・感情・空間の“物語構造”を感知し、世界を“読み解く”力。
→ 使えば使うほど“内側の温度(感情)”が昂ぶり、モフ度が上昇する。
モフ度
- 0~19%:平常
- 20~29%:末端ふわ化
- 30~49%:耳/尻尾ふわ化
- 50%以上:ぬいぐるみ化進行、人格への影響(語尾に“ぷぅ”など)
- 75%以上:上半身下半身がぬいぐるみ化急行、人格への影響(発声が可愛くなるなど)
- 100%:完全ぬいぐるみ化(意識あり)=“魂を綴る最後の綴り”
良ければ、感想・ブクマ・お気に入り、おかわり自由でお待ちしてます!
また、良かったら筆者に別作品である『ナナシの豪腕とモンスター三姉妹 ―最弱から始まる最強クラン伝説―』通称:【ナナクラ】も是非、この機会に知って頂けますと幸いです!
それでは、また次話でお会いしましょう~~~(^^♪




