第3話《現状確認からのお縄フラグ!?》
おはようございます!
三日前からから第二幕の投稿始まりました!
よろしくお願いします!('◇')ゞ
――荒野の風が吹き抜ける。
グリスは肩で息をしながら、まずは冷静に状況を整理しようとした。
「……はぁ、落下死は回避……生きてる……相棒のモッフとも合流できた……。
よし、まずは現状確認だ」
両手を腰に当て、ぐっと空を仰ぐ。
――が、すぐに頭を抱えた。
「待てよ……全部リセットされてるってことは……俺、もう“素の一匹”状態じゃん!? 仲間との記憶も、信用も……ゼロスタート!? うっわぁぁぁ、神様のところでお世話になってた時に面白くてやったゲームで言ったらセーブデータぶっ飛んで、最初からやり直した時とそっくりんじゃねぇか!!」
モッフが横でふわふわ浮きながら小声で補足する。
「いや、それどころか“チュートリアル飛ばしてハードモードから再開”って感じじゃないモフ?」
「おいぃぃぃ!? 優しくねぇよ!神様兄弟どこ行ったんだよ!」
グリスは地面に突っ伏しそうになりながら、今後の展開をシミュレーションしてみる。
「もし仮にだ……今この状態で、りーあお嬢様に遭遇したとする。俺のこと覚えてないんだから、『怪しい肌が焦げている獣人!』で即お縄だよな!? その次にセフィーナ様に会っちゃったら――『悪しき獣を粛正します!』って、もはや一話完結エンド!? 打ち切りコース確定じゃねぇか!」
モッフが両手(前足?)があるように見える白い毛玉は、器用にアホ毛をぶんぶん振りながら大声で突っ込む。
「お~~、ほんとに即アウトだ!? そのまま牢屋シナリオに突入して“クロニクル・ザ・プリズンライフ編”開幕モフな!」
「誰が読みてぇんだそんな外伝!?」
グリスは慌てて首を振り、両頬をぺちぺち叩いた。
「よし、わかった……まずは落ち着いて、この世界がどの段階の時間軸なのか、そして自分がどこに放り込まれたのか確認だ。うっかり仲間たちに早々に突っ込んで行ったら、お縄ルート直行だからな!」
荒野の中で両手を広げ、叫ぶ。
「絶対にフラグは踏まねぇぞ! 俺は堅実に! まずは現状確認からだぁぁぁぁ!」
その声は空に虚しく響いた。
だが、フラグとは大抵の場合、叫んだ瞬間に立つものだった……。
第4話《門番チェックは地獄の釜ゆで!?》へつづく!
どうも、お世話様でございます!
焼豚の神でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。('◇')ゞ
物語が現在、狡猾と狡猾が交差しています!
今後も加速度的に物語が進行していきます!
それでは、引き続き物語をお楽しみください!('ω')ノ
これもひとえに読者の皆様のおかげです!
◆グリスの「モフ度」と能力関連設定◆
グリスの能力:「クロニクルベアラー(物語を綴る者)」
→ 他者の記憶・感情・空間の“物語構造”を感知し、世界を“読み解く”力。
→ 使えば使うほど“内側の温度(感情)”が昂ぶり、モフ度が上昇する。
モフ度
- 0~19%:平常
- 20~29%:末端ふわ化
- 30~49%:耳/尻尾ふわ化
- 50%以上:ぬいぐるみ化進行、人格への影響(語尾に“ぷぅ”など)
- 75%以上:上半身下半身がぬいぐるみ化急行、人格への影響(発声が可愛くなるなど)
- 100%:完全ぬいぐるみ化(意識あり)=“魂を綴る最後の綴り”
良ければ、感想・ブクマ・お気に入り、おかわり自由でお待ちしてます!
また、良かったら筆者に別作品である『ナナシの豪腕とモンスター三姉妹 ―最弱から始まる最強クラン伝説―』通称:【ナナクラ】も是非、この機会に知って頂けますと幸いです!
それでは、また次話でお会いしましょう~~~(^^♪




