第1話「《またここから!?大空リスタート》」
おはようございます!
今日から第二幕の投稿開始です!
よろしくお願いします!('◇')ゞ
――再び世界が裏返るような衝撃が走った。
グリスの視界は一瞬、真っ白に弾け、次の瞬間には空中に放り出されていた。
「う、うわあああああああああっ!? ま、また大空から~~!? ウソぉぉぉぉぉぉ! いや~~~~つぶれちゃう!!!」
広がる空。眼下には容赦なく迫る大地。風圧が毛並みを逆立て、耳をつんざく音と共にグリスの心臓を揺さぶる。
「ちょ、ちょっと待て! せっかくレオニス倒したんだぞ!? またこのスタート地点!? やり直しとか聞いてねぇーーっ!」
……だが、叫び虚しく、体はぐんぐん落下する。
大地はどんどん近づいてくる。岩肌の凹凸、砂煙の立ち上がり、地面に当たればひとたまりもない光景が迫る。
「やばい、このままだと一話目で完になっちゃう!? ……何言ってんだろ俺~~~!? やばいよ~~~!」
絶望の淵で、グリスは思わず懐に手を伸ばした。
神様兄弟から新たに託された魔術書――その名も 《クロノ・リカバリー》。
そして、漆黒に輝くペン 《リベルトスクリーヴ》。
「くっ……こうなったら……頼むぜ、新たな相棒たち!」
グリスは魔術書を開き、ページに術式を描き込む。
複雑に絡み合う紋様、時空を封じる光の線。ペン先が踊るたびに、魔力が空気に滲み出て煌めいた。
描き終えると、グリスは深呼吸し、術式の中心に唇を寄せて唱える。
「――《テンポ・アセレラレ(空間よ、遅延せよ!》ッ!」
その瞬間、魔術書の紋様が光を帯び、風が渦を巻く。空気が歪み、落下する体を包み込むように流れを変えた。
砂煙や岩の陰も、光の膜で弾き返される。体がぐんぐん浮き上がる感覚――まるで空中に停滞したかのようだった。
「はぁ、はぁ……ふぅ……危なかった……! これで地面まであと少し……!」
胸をなで下ろすと同時に、再び大空に身を投げ出される気配が襲う。
どうやら、遅延の時間制限が切れた模様。
「え、また!? ええええ!? ウソだろ~~~~!!」
ツッコミを入れながらも、グリスは必死に魔術書とペンを握り直す。
――落下回避のための魔力を、文字通り全力で走らせるのだ。
グリスの瞳に、恐怖と絶望、そして決意の炎が混ざり合う。
「いいか……記憶が消えても、仲間は絶対にいる……俺が見つけ出す! 何度でも、何度でも……!!」
大空を裂く風、迫る大地、舞い上がる砂煙。
孤独な荒野に、一匹の獣が魔術書とペンを頼りに立ち向かう――第二幕、
真のスタートがここに刻まれた。
第2話《荒野の再起とモッフへのツッコミ!》へつづく!
どうも、お世話様でございます!
焼豚の神でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。('◇')ゞ
物語が現在、狡猾と狡猾が交差しています!
今後も加速度的に物語が進行していきます!
それでは、引き続き物語をお楽しみください!('ω')ノ
お楽しみに♪('ω')ノ
◆グリスの「モフ度」と能力関連設定◆
グリスの能力:「クロニクルベアラー(物語を綴る者)」
→ 他者の記憶・感情・空間の“物語構造”を感知し、世界を“読み解く”力。
→ 使えば使うほど“内側の温度(感情)”が昂ぶり、モフ度が上昇する。
モフ度
- 0~19%:平常
- 20~29%:末端ふわ化
- 30~49%:耳/尻尾ふわ化
- 50%以上:ぬいぐるみ化進行、人格への影響(語尾に“ぷぅ”など)
- 75%以上:上半身下半身がぬいぐるみ化急行、人格への影響(発声が可愛くなるなど)
- 100%:完全ぬいぐるみ化(意識あり)=“魂を綴る最後の綴り”
良ければ、感想・ブクマ・お気に入り、おかわり自由でお待ちしてます!
また、良かったら筆者に別作品である『ナナシの豪腕とモンスター三姉妹 ―最弱から始まる最強クラン伝説―』通称:【ナナクラ】も是非、この機会に知って頂けますと幸いです!
それでは、また次話でお会いしましょう~~~(^^♪




