第54話◆「森の夜、ほのぼのドタバタ」◆
おはようございます!
今日もよろしくお願いします!('◇')ゞ
森を包んでいた重苦しい戦いの余韻は、少しずつ遠のきつつあった。
傷を癒やし、心を整えるために、仲間たちは小さな泉のほとりに腰を下ろす。
「ふう……。やっと一息つけたわね」
セフィーナが髪を束ね直し、水面に映る自分の顔を見つめながら、深い呼吸を整える。
「でもなぁ……どうも緊張が抜けねえんだよな」
ライナーは剣を横に置き、ゴロンと寝転がる。
その瞬間、グリスがふわりと横にやって来た。
「ならば、これだろう」
そう言って、彼は丸々としたモフモフの尻尾をライナーの顔に落とした。
「ぐはっ!? お、おい毛皮弾! 窒息するだろ!」
「安心しろ、呼吸は確保している。私のモフは調整可能だ」
「そんな特殊能力いらねえよ!」
周囲が思わず吹き出す。特にリーアは堪えきれず、声をあげて笑った。
「ふふっ……ライナーさんの顔、完全にモフに埋まってますよ!」
「お前も笑ってねえで助けろリーア!」
「えー、でも気持ちよさそうですよ?」
「おい、裏切んな!」
ライナーがじたばたしているうちに、セフィーナがふっと微笑んだ。
「でも……悪くないわね。こうして、みんなで笑えるの」
やがて話題は、ささやかな日常へと移っていった。
「なあ、腹減ったんだけど」
「また? さっき食べたばかりじゃないですか、ライナーさん」
「戦った後は別腹なんだよ!」
「それは甘いものの時に使う言葉だ」グリスが淡々と指摘する。
その横でリーアが荷物をごそごそと探り、パンを取り出した。
「はい、予備の干し肉パンです!」
「おお! リーア、天使!」
「えへへ……」
その瞬間、グリスがふわっとリーアの背後に立った。
「天使と言うなら、私のモフも加えろ」
「いやいやいや! モフと天使を同列にするな!」ライナーが即座に突っ込む。
セフィーナも呆れたように肩をすくめる。
「……なんだかんだ言って、平和ね」
やがて、夕暮れが訪れ、赤い光が森を染める。
それでも、泉のほとりには戦いを忘れさせるような、ゆるやかな笑い声が響いていた。
束の間の安らぎ。
それは、次に訪れる困難へ向かうための、大切な時間だった。
第55話「揺らぐ安らぎ、忍び寄る影」へつづく!
どうも、お世話様でございます!
焼豚の神でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。('◇')ゞ
物語が現在、狡猾と狡猾が交差しています!
今後も加速度的に物語が進行していきます!
それでは、引き続き物語をお楽しみください!('ω')ノ
また、次話でなんと!!
100話達成します!!!!
これもひとえに読者の皆様のおかげです!
次話から少々特別なエピソードを投稿予定です!!
お楽しみに♪('ω')ノ
◆グリスの「モフ度」と能力関連設定◆
グリスの能力:「クロニクルベアラー(物語を綴る者)」
→ 他者の記憶・感情・空間の“物語構造”を感知し、世界を“読み解く”力。
→ 使えば使うほど“内側の温度(感情)”が昂ぶり、モフ度が上昇する。
モフ度
- 0~19%:平常
- 20~29%:末端ふわ化
- 30~49%:耳/尻尾ふわ化
- 50%以上:ぬいぐるみ化進行、人格への影響(語尾に“ぷぅ”など)
- 75%以上:上半身下半身がぬいぐるみ化急行、人格への影響(発声が可愛くなるなど)
- 100%:完全ぬいぐるみ化(意識あり)=“魂を綴る最後の綴り”
良ければ、感想・ブクマ・お気に入り、おかわり自由でお待ちしてます!
また、良かったら筆者に別作品である『ナナシの豪腕とモンスター三姉妹 ―最弱から始まる最強クラン伝説―』通称:【ナナクラ】も是非、この機会に知って頂けますと幸いです!
それでは、また次話でお会いしましょう~~~(^^♪




