第44話◆「パンケーキ大騒動と、揺れる影」◆
おはようございます!
今日もよろしくお願いします!('◇')ゞ
「せんぱーいッ!今日は俺が朝食を振る舞います!」
ライナーが元気いっぱいに声を張り上げる。
「お前が料理?また珍しいこと言うな」
グリスは半眼で見やる。
「いやいや、昨日の俺の“違和感”とか言って、みんなに変に思われたかもしれないんで……ここで株を上げます!」
「自覚はあったんだな」
セリカが冷たくツッコむ。
「まぁまぁ!」とライナーは粉袋を掲げる。
「今日のメニューは――パンケーキ!」
「おおっ!」
プルリ、ミミ、ルルカの子供組が大喜びで手を叩く。
……が、次の瞬間。
「どばぁっ!!」
粉袋が派手に破裂し、白い粉が辺り一面に舞った。
「ちょっ!?お前何してんだライナー!」
セリカが粉まみれになりながら叫ぶ。
「えへへ……ちょっと力加減間違えました!」
「むっつり聖女じゃなくて“粉まみれ聖女”になっちゃいましたぁぁ!」
シロモフがセフィーナに飛びついて笑う。
「誰が粉まみれ聖女ですかっ!」
真っ白な顔で慌てるセフィーナに、仲間たちは笑い転げた。
リーアは鼻に粉をつけたまま、グリスに腕を絡ませ、
「ほら、これで一緒にお風呂入る理由ができたじゃない?」と冗談を言う。
「いや、なんでそうなるんだよ!」
グリスが真っ赤になって叫ぶ。
粉まみれの大騒動を経て、なんとかパンケーキは完成した。
蜂蜜をとろりとかけると、甘い香りが広がる。
「うまっ!!」
子供組が大はしゃぎで食べ、仲間たちも笑顔になった。
「ライナー、やるじゃん」
グリスがぽんと肩を叩く。
「へへっ、先輩に褒められると最高です!」
ライナーは満面の笑顔を見せた。
――ほんの一瞬、笑みの奥に“冷たい影”が揺らいだことに気づいたのは、セリカだけだった。
夜。
一日の騒ぎを終えて、皆が眠りにつく中。
セリカはひとり、焚火の残り火を見つめていた。
「……あの笑顔。やっぱり嘘だ」
小さく呟き、握った拳を膝に置く。
遠く離れた森の奥。
黒い影が音もなく動き、彼らの野営地をじっと窺っていた。
第45話「迫る牙、仕組まれた夜」へつづく!
どうも、お世話様でございます!
焼豚の神でございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。('◇')ゞ
物語が現在、狡猾と狡猾が交差しています!
今後も加速度的に物語が進行していきます!
それでは、引き続き物語をお楽しみください!('ω')ノ
また、次話でなんと!!
100話達成します!!!!
これもひとえに読者の皆様のおかげです!
次話から少々特別なエピソードを投稿予定です!!
お楽しみに♪('ω')ノ
◆グリスの「モフ度」と能力関連設定◆
グリスの能力:「クロニクルベアラー(物語を綴る者)」
→ 他者の記憶・感情・空間の“物語構造”を感知し、世界を“読み解く”力。
→ 使えば使うほど“内側の温度(感情)”が昂ぶり、モフ度が上昇する。
モフ度
- 0~19%:平常
- 20~29%:末端ふわ化
- 30~49%:耳/尻尾ふわ化
- 50%以上:ぬいぐるみ化進行、人格への影響(語尾に“ぷぅ”など)
- 75%以上:上半身下半身がぬいぐるみ化急行、人格への影響(発声が可愛くなるなど)
- 100%:完全ぬいぐるみ化(意識あり)=“魂を綴る最後の綴り”
良ければ、感想・ブクマ・お気に入り、おかわり自由でお待ちしてます!
また、良かったら筆者に別作品である『ナナシの豪腕とモンスター三姉妹 ―最弱から始まる最強クラン伝説―』通称:【ナナクラ】も是非、この機会に知って頂けますと幸いです!
それでは、また次話でお会いしましょう~~~(^^♪




