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SSスペシャル 前編♥「モフ度大暴走!?甘々の大惨事」◆

おはようございます!

皆さん、ついに100話に到達しました!

そのため、今回から数話ほどスペシャルなエピソードを投稿します。('◇')ゞ


暑さに負けず、今日も乗り越えていきましょう!


さて、そんな微妙な天気をも吹き飛ばすほどの笑いとシリアスが入り混じった絶妙なストーリーはいかがでしょうか?


ではでは、ストーリーに、どれだけ脂が乗っているか…ぜひ読んで確かめてください(*'ω'*)!

夜明け前。

森の野営地はまだ薄暗く、焚火の残り火がぱちぱちと小さな音を立てていた。


「……ん……」

グリスは小さなうめき声をもらす。

体が熱い。頭が重い。心臓が早鐘を打ち、全身を奇妙な光が駆け抜けていく。


次の瞬間――。


「グリス!? な、なんでこんなにモフってるの!?」

リーアの声が響いた。


彼女の視線の先。

グリスの体が、またもふもふの白い毛並みに覆われ、みるみる縮んでいく。

腕も、足も、ぬいぐるみのように丸く柔らかく。

そして――。


「ぬ……ぬいぐるみに!? う、嘘でしょっ!」


「モフ度、限界突破モフーーーー!!」

シロモフが頭を抱えてぐるぐる回る。




◆◆◆




「だ、大丈夫!? ほら、グリス! しっかりしてっ!」

リーアが抱き起こす。

ぐにぐにと柔らかく変形するグリスの体を必死に支えるが、その感触に思わず頬が赤くなる。


「な、なにこの……ふわふわ……あったか……」

「お、お嬢様!? 顔がとろけてますけど!!」

護衛隊のセリカが慌ててツッコミを入れる。



そこへ――。


「はい! こういう時は聖女様の出番ですねっ!」

セフィーナが登場。

両手に聖なる光を宿し、グリスのぬいぐるみ姿をぎゅっと抱き寄せる。


「きゃっ!? ちょっとセフィーナ、なに抱きしめて――!」

「だって! ほら、聖なる愛情注入です!」

「愛情じゃなくて看護でしょ!!」

「愛情も看護のうちです!」



二人のヒロインが、モフグリスを奪い合うように抱きしめ合戦を開始。

そのたびに、グリスは胸に押し付けられたり、頬をすりすりされたり――。


「……理性がもたない……!」

内心でグリスは悲鳴を上げていた。





◆◆◆




周囲の仲間たちは大混乱。


「おいおい、グリスが……毛玉になっちまったぞ!」ゴルドが目を丸くする。

「これ、看病っていうよりイチャつきだろ……」ディセル、がぽそっと呟く。

「だな……」ライナーが腕を組む。


マリィが真っ赤になって叫ぶ。

「目のやり場に困るのよーーっ!!」


一方、シロモフはじと目。

「……モフ仲間として誇らしいモフ。でも……これは、完全にハーレム修羅場モフ」


護衛隊長ストラウスは額に手を当て、深くため息をついた。

「……お前ら、戦場より修羅場の方が危険だな」



◆◆◆



そんな中、リーアは決定的な行動に出る。

「グリスは、私が責任持って看病する!」

そう言い切り、モフぬいぐるみをぎゅっと胸に抱きしめる。


「ちょっ、ちょっと待ってリーアさん! それはズルいです! 私だって――!」

セフィーナが慌てて食い下がる。


「……エッチ~イです……! あ、違います! 今のは心の声じゃなくて……!」

「お前むっつり聖女だろ!」ライナーのツッコミが飛ぶ。

「むっつりじゃありません!!」


セフィーナが顔を真っ赤にしながら否定するも、その目はちらちらとグリスを抱くリーアを追って離れない。


「……やっぱり気になってるじゃないですか」セリカが冷静に突っ込む。

「~~~~っ!!」セフィーナは言葉を詰まらせ、膝を抱え込みながら真っ赤になった。



◆◆◆



その後も、グリスはぬいぐるみ姿のまま両腕で奪い合われ続ける。

リーアは「私が一番近くで守る」と意地を張り、

セフィーナは「私が癒やさないと治らない」と食い下がり。


仲間たちは呆れながらも、どこか微笑ましそうに見守っていた。


だが――その裏で。


焚火の影に座るシロモフが、ぽつりと呟く。

「……これはただのモフ度暴走じゃないモフ。もっと……嫌な未来の匂いがするモフ」


誰もまだ気づいていない。

この“甘々大惨事”が、後の大事件に繋がる前兆であることを――。


(続く:中編「揺れる想い、選べぬ未来」へ!)



どうも、お世話様でございます!


焼豚の神でございます。


最後までお読みいただきありがとうございます。('◇')ゞ


今後も加速度的に物語が進行していきます!


それでは、引き続き物語をお楽しみください!('ω')ノ


お楽しみに♪('ω')ノ


◆グリスの「モフ度」と能力関連設定◆


グリスの能力:「クロニクルベアラー(物語を綴る者)」


 → 他者の記憶・感情・空間の“物語構造”を感知し、世界を“読み解く”力。


 → 使えば使うほど“内側の温度(感情)”が昂ぶり、モフ度が上昇する。




モフ度


 - 0~19%:平常


 - 20~29%:末端ふわ化


 - 30~49%:耳/尻尾ふわ化


 - 50%以上:ぬいぐるみ化進行、人格への影響(語尾に“ぷぅ”など)


 - 75%以上:上半身下半身がぬいぐるみ化急行、人格への影響(発声が可愛くなるなど)


 - 100%:完全ぬいぐるみ化(意識あり)=“魂を綴る最後の綴り”



良ければ、感想・ブクマ・お気に入り、おかわり自由でお待ちしてます!



また、良かったら筆者に別作品である『ナナシの豪腕とモンスター三姉妹 ―最弱から始まる最強クラン伝説―』通称:【ナナクラ】を是非、この機会に知って頂けますと幸いです!


それでは、また次話でお会いしましょう~~~(^^♪


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