第二十話 勇者がやって来た
色々忙しくてなかなか投稿できず、すみません。これからもこういうことがよくあると思います。でも、投稿は続けて行くつもりですのでどうぞよろしくお願い致します。
ううん?
何だか息苦しい?
というか息ができない。
苦しい。
そう思って目を覚ましたら、クロモチが顔に張り付いていた。
「起きた?」
「起きたよ。」
どうやら僕を起こしたかったらしい。
可愛いから許す。
ん?
ここは僕の部屋じゃない。
というか魔王の部屋だ。
いつの間にか寝てしまっていたみたいだ。
「で、クロモチ。何かあったの?」
「なんかね、人が、たくさんいるの!」
人がいる?
なぜだ。
「じゃあ少し話を聞いてくるよ。クロモチはここで待っててね。」
「うん。」
何でこんなところに来たんだろう?
確かに森があって魔物がたくさんいる時よりは安全だけど、こんな所にわざわざ来るなんて、理由が全くわからない。
まぁ、話せばわかるかな。
ドアを開けて外に出ると、確かに人がたくさんいた。
人は人でも、武装した軍隊みたいな人たちだ。
いや、話せばわかるはずだ。
「あのー!なにかー、御用ですかー!」
なぜか弓矢が飛んで来た。
ひどい。
僕はただ、話し合おうとしただけなのに。
矢が飛んで来るなんて。
しかも前にいる人たちも前進して来た。
とりあえず、何人か殺そう。
そしたら止まるかもしれない。
ん?
軍隊の中から、何か魔法を発動しようとしているような動きがある。
そうだ!暴発させよう。
魔法の威力をあげて、飛距離をゼロに。一点集中じゃなく広範囲殲滅に。
ちょうど詠唱も終わったみたいだ。
「これで終わりだ!ホーリーレイ!」
ちゅどん。
うわぁ。
すごいなぁ。
軍隊の後ろの方は壊滅的な状況みたいだ。
一気に混乱し始めた。
前線にいる人もだんだん乱れ始めた。
偉そうな人が必死に制止しようとしてる。
あれが軍隊の中で偉い人に違いない。
いけ!魔力で作ったカード!
スパン。
綺麗に首が飛んだ。
軍は指揮系統を失ったことで完全に混乱している。
と思ったら、誰かが来たようだ。
軍が左右に道を作るように別れた。
誰かが出て来ると、こちらにも聞こえる声で名乗り始めた。
「俺はスズキ・ユウスケ。勇者だ!罪のない人達のために死ねぇー!」
勇者?
いや、しゃべっている内容が酷すぎる。
死ねって。
勇者はそんなこと言わないと思う。
あと、名前が日本人みたいな名前だった。
うわ、いきなり斬りつけてきた。
「痛っ!」
痛い。手を斬られた。と思ったけれどいつの間にか生えていた。
「バケモノめ!覚悟しろ!」
ちょっと、危ない。
普通、武器のない相手に容赦なく剣を振るうだろうか?
僕はもう斬られたくないので魔力で剣を作った。
よし、と思って剣を弾こうとしたら魔力で作った剣が斬られた。
は?
「痛い!」
「何で剣が斬られたのか不思議そうだなぁ!
これは俺のスキルの力だ!俺に切れないものは無い!」
まぁいいや、別に避けようと思えば避けられる。
でも、なんかムカつくなぁ。
避けつつ顔面を殴ろう。
ドカッ!
「いで!お前!ふざけるのもいい加減っ、いだ、痛い、ちょ、まって、グホっ」
ムカつから殴る。
そういえば、僕が殴って爆発しないのは初めてだ。
きっと頑丈なんだろう。
もうちょっと力を入れてみよう。
ドカン!
クレーターが出来た。
勇者は肉片になった。
遺体は大事だろうから軍の人たちに返してあげよう。
でも、剣はもらう。
「あの、勇者(遺体)です。お返しします。」
僕が渡しに行くと、軍の人たちは涙を流しながら気を失っていたり、何かをぶつぶつと言っていたりした。
きっと勇者を返したことに対して感動してくれたのだろう。もっとはっきりとお礼を言ってくれてもいいのに。
でも、僕はそんなことにこだわったりする性格では無いからいい。
いつまで僕に感謝するんだろう?
「ねえ、帰らないの?国の人たち心配してるよ。」
軍の人たちは思い出したかのように動き始め、とても素早く帰っていった。
きっとここに住んでいる人はとても優しかったです。
と報告するんだろうなぁ。
そしたら軍はもう来ないかな。
でも、もしまた来たら大変だなぁ。
そうだ!明日は武器を作ろう。
今日勇者からもらった剣もいいのかもしれないけれど、やっぱり自分で作るのが一番いいと思う。
ご飯と一緒だ。
ご飯も自分で作ると少しだけ美味しく感じる。
明日はみんなで一緒にどうやって作るか考えよう。
でも、今日は疲れたからもう寝ようかな。
あ、でも、その前にクロモチにご飯をあげよう。
僕はとりあえず魔王の部屋まで行って、クロモチにご飯をあげた。
「そういえば、クロモチって僕と会う前は何を食べてたの?」
はっきり言って、僕が今、クロモチにあげている魔力の量はとても多い。
魔王数人分の量だ。
まぁ、僕は魔力の量がまだ増えているから全然苦にはならないけれども。
「乙女の秘密だよぉ。」
クロモチの性別は女だったのか?
「クロモチは女の子なの?」
「性別はないけど、人の形になるなら、女の子の形になるよ。女の子の形の方がが僕に優しくしてくれるんだよ。」
そうなんだ。
クロモチは人の姿になったりするのか。
じゃあクロモチにも武器を作ってあげよう。
明日が楽しみだなぁ。
「おやすみクロモチ。」




