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第十七話 魔王と話す

僕は魔王が住んでいるお城、略して魔王城に帰ってきた。

確か、あそこの部屋が魔王の部屋だったからその隣が僕の部屋だな。

とりあえず、僕の部屋に荷物を置いたら魔王にどんな仕事をすればいいのかを聞こう。

それさえ分かれば追い出されることはないだろう。

だって、しっかりと仕事をしているのだから。


よし、多分この部屋であってるはずだ。

荷物を置いて、隣の魔王のところまで行って話を聞こう。

部屋を出て隣の魔王の部屋の前まで来た。

ドアをノックする。

コンコン。

おかしい、反応がない。

もう少し強く叩くべきだろうか?

ドンドン!

「入っていいか!」

返事が無い、つまり入っていいということだろう。

ドアを開けた。

すると、驚くべきことに魔王は血を吐いて倒れていた。

床にはグラスと中に入っていたであろう飲み物が溢れていた。

これは殺人事件に違いない。

まぁ、面倒くさいから関わらないけれど。

そういえば、魔王が死んだら僕は仕事がなくなるということだろう。

だって護衛対象がいないのに護衛することは不可能だからだ。

これで、仕事をする必要が無くなった。

ご飯は出てくるのだろうか?

ちょうどそのようなことを考えていた時だ。

いきなり魔王が起き上がった。

もしかして、死んでなかったのだろうか?

「ユウ、来てたんだ。いやーさっき毒を盛られちゃってさ。死んでたんだよね。まぁ、生き返ったけど。」

どうやら魔王は本当に死んでいたららしい。

しかし、生き返るとはどういうことなのだろうか?

「生き返ったってどういうことなんだ?普通、生き物は死んだら終わりじゃないのか?」

「そうだね、これを説明するにはまず魔王がどのような存在なのかを説明する必要がある。まず、魔王とは魔物の後天的な突然変異みたいなもので、何かしらの特殊な能力を持つんだよ。例えば、魔法を使う時の魔力消費量がほとんど無くなるようなものとか、力がすごく強くなるというようにね。それで、私の能力は不老不死っていう能力で、老いることはないし、死んでも生き返るっていう能力なんだ。だから、毒を盛られて死んでも生き返ったんだよ。」

魔王というのはとても凄い存在みたいだ。

不老不死は多くの権力者達が追い求めたものじゃないか。

でも、死ぬことができないなんて少しだけかわいそうだ思う。

そういえば、どうして魔王は殺されたのだろうか?

普通、そんなに凄い存在なら殺そうとは思わないだろう。

「じゃあ、どうして魔王は殺されたんだ?そんな存在に喧嘩を売るなんて自殺行為じゃないか。」

「それはね、一応二つの理由があると思うんだよね。一つは魔王を殺せば殺した者が魔王になることができるから。誰もが強力な力を欲しがるようなんだよ。もう一つは私が弱いからだね。私はとても硬い皮膚を持っているわけじゃないし、鋭い爪を持っているわけじゃない。そんな私の下につくのが嫌なんだろうね。気に入らないから殺そう。そういう者もたくさんいる。というか、基本的にこのあたりにいる魔物達は全員そのどちらかに属していると思う。友好的な態度でも、その心の底にある殺意までは隠しきれないみたいだからね。」

そうだったのか。

魔王を慕っている者が多いと思ったが実際は味方は誰一人居なかったということか。

「だから僕を護衛として雇ったのか。でも、魔王ほどの力があれば皆殺しにできるんじゃないか?」

「いや、無理だよ。だって、ユウと戦った時は魔法で身体能力を底上げして、さらに思考加速の魔法でどうにか対処して居ただけだよ。実際、あれ以上戦いが続いていたら魔力切れで倒れていたんじゃないかと思うよ。だから、皆殺しにするには時間がどうしても足りないんだ。」

そうなのか。

確かに、何人かを殺せたけれど、魔力切れで動けなくなりました。

ということになれば、魔王は殺されてしまうだろう。

いや、殺されるだけで済むのだろうか?

魔王は死なないから拷問をされた後に永遠と殺され続けるかも知れない。

住む場所を提供してくれたから手伝うとしよう。

「分かった。じゃあ皆殺しにするために新しい魔法か何かを考えるよ。さすがに一人であの数の人数を殺すのはできなくはないかも知れないけれど、疲れるし、効率が悪い。何かいい方法が思いついたらまた魔王に会いに行くよ。」

「分かった。よろしく頼むよ。私は殺されても生き返るけれど、あまり心地の良い者ではないしね。あと、君ももしかしたら命を狙われるかも知れないから気をつけてね。」

そして、僕は魔王の部屋を出た。

どのような魔法にするかは明日考えよう。

今日はもう、僕の部屋でクロモチと遊んだら寝よう。

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