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崩壊した世界の放課後、〇〇をネタに会話をしてみた  作者: ラノ
放課後、二次元世界ネタで会話をしてみた
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No.005 Let's play in situations thinking about new club.

No.005 Let's play in situations thinking about new club.


 コチ、コチ、コチ、コチ……十六時三十五分。

 放課後、空き教室。

 初口、紬ナオ。

「順当に行けば、こうなるよな。今日は彩瀬名とリカの番か」

「来て上げたのだから、さっさと始めなさいな」

「うーい。それでは、唯一の常識人六条からの指令。新しい部活を考えよう、だそうだ」

「ちょっとナオ。もっと具体的に」

「えっと、ほら、よくあるだろ? 何かこう始めたいけれど、何をしていいか分からないと言いながら新しい部活を始めるってシチュエーションが」

「あぁ、納得」

「紬くん、定番で言えばどんな部活を始めるパターンが多いのかしら?」

「例えばゲーム制作をする部活。リカも何かあれば」

「え、えっとえっとー、あ、バンドを始める」

「あぁ、あるね」

「ふーん。けれど、一介の高校生が始めるには技術が高そうじゃないかしら?」

「……いや、まぁ、そうなんだけど……そこはほら、二次元世界のお約束で、ツッコミは無しなんだよ」

「ゲーム制作にしても、プログラミングやイラストソフト、それから、音楽制作にしたって作詞や作曲、楽器の技術。。あたしみたいな素人が思い付くものを上げても、かなり技術が必要よね」

「紬くんは出来ないの? 二次元好きなんでしょう?」

「……好きだけど、それとこれは別だ。こっちにもゲーム好きがいるけど、その辺どうよ?」

「同意見ね。プレイするからと言って、作れるわけが無いわよ」

「リカはえろ知識豊富だから、そっちはいけ」

 バチーン、コチ、コチ……十六時三十八分。

 放課後、空き教室。

 初口、紬ナオ。

「死亡フラグはもうすでにやったはずだぞ……」

「あんたは死亡フラグキャラだから仕方ないのよっ!」

「仕方なく無いよ……じゃなくて、今回は部活だよ部活」

「ふむ、けれど、実際考えると難しく無いかしら?」

「そうよねー。将棋や囲碁は許されるだろうけれど、テレビゲーム部なんて絶対許してはくれないと思うわね」

「ゲームって大枠は同じだろ?」

「電子デバイス? 機械が絡むのは却下、と言う事じゃなくて?」

「……なるほど、そう言われるとそうなのかも」

「でも、コンピューター部、みたいな部活がある所はあるじゃない」

「それは、コンピューターと言う物に対しての知識を学ぶから許されているのでしょう。要するにこの先、何十年経過したところで、ルールがほぼ改変されない事が前提としてある事であれば、許されるのかもしれないわ」

「部活動じゃなくて、サークルなり同好会なりであれば、いくらでも許されるものね」

「……部活にすると、部費を捻出しなければいけないしな」

 コチ、コチ、コチ、コチ……十六時四十二分。

 放課後、空き教室。

 初口、紬ナオ。

「彩瀬名、何か無い? もう思い付きでいいよ」

「カブ」

「ダジャレじゃなくて……」

「誰がダジャレを言ったのよ。株よ、Stockshares」

「リカ……訳を頼む…………」

「株式の株って事」

「あぁ、なるほどーって、高校生がどうやって株をするわけっ! どんなに安価な株があったとしても、僕達学生には価値の分からない紙なんかよりも、お札が大事なのっ!」

「昆布」

「いい出汁取ってるなぁ……いや、だから、ダジャレじゃ無くてねっ!」

「オーブ」

「あ、見て下さい、今、カメラに浮遊する光……これは、オーブですね……って、心霊現象のオーブもダジャレになってるからっ!」

「しっかり乗っかってるあんたもどうかと思うわよ……」

「カーブ」

「外角低め、いいカーブが決まりましたよ。解説のリカさん、どうでしょう……剃刀カーブもダジャレだから却下っ!」

「剃刀カーブだったのね……」

「バスローブ」

「む? これは……二十年物の赤ワインか。デリィシャス……風呂上がりのブルジョアも禁止っ!」

「バスローブってそんなイメージよね」

「紫式部」

「あら、いとおかし、さもありなん」

「ナオが頑張って出している女声のほうが、いとおかしよ……」

「ちなみに、紬くん。それが本名じゃない事は知っていて?」

「え? そうだったの……? いと疑はし」

「なんだかんだ言いながら乗っかって行くあんたの根性は、真面目に大したものよね……」

「そしたら、これだぁっ! ってのを出してこの流れを変えてくれよっ!」

 コチ、コチ、コチ、コチ……十六時四十七分。

 放課後、空き教室。

 初口、緋内ハーシィーリカリッタ。

「えぇ~。じゃあねぇ、キューブ」

「な、んだと?! こんなに心を奪われる四角形は見た事が無いっ! うぉいっ、やっぱりそれもダジャレじゃないかっ!」

「畳みかけるように、おんぶ」

「全く……無理するから足なんて挫くんだろ? ほら、おぶってやるから…………じゃなくて、これはギャルゲーによくあるフラグでしょっ! 部活っ、部活だよっ!」

「マングローブ」

「遊ぶにしてももっとボケ易いのにしろっ!」

「じゃあ、しゃぶしゃぶ」

「いやぁっほーいっ! 今日はしゃぶしゃぶパーティだぜぇっ! うひょー、超うめーっ!」

「大丈夫」

「ふっ、大丈夫だ、問題無い」

「一本勝負」

「絶対に負けられない」

「アフターファイブ」

「仕事が定時で終わったし、一杯引っ掛けて帰る?」

「ドアノブ」

「あいっ! くっ、今静電気来たんだけどっ? 見た? バチっと来たよっ!」

「竹藪」

「もしかしたら……大金が……」

「三十六度五分」

「…………平熱か。これじゃあ、学校をサボれないじゃないか」

「弾丸サーブ」

「このサーブでオレは……ウィンブルドンを目指すっ!」

「参謀本部」

「局長っ! 参謀本部はもう持ちませんっ!」

「オリーブ」

「仕上げの仕上げに追いオリーブ入りましたーっ!」

「あなた達、いったいそれはいつまで続けるつもりなのかしら?」

 コチ、コチ、コチ、コチ……十六時五十分。

 放課後、空き教室。

 初口、紬ナオ。

「…………めっちゃ疲れた」

「紬くんだけが、一方的にね」

「ナオが苦労しても結局何も思い浮かばなかったけれど」

「いや、思い付いたよ……二人が僕で遊んだ結果が、今まさにこれだって部活が……………それは、休部。僕はしばらく、部活を休ませて貰う」

「新たに起こす以前の問題だったわね」

「まぁ、ナオには部活なんて入らないのがそれがお似合いよ」


次回予告 カンシ

「あなたに好意を寄せているあの子は、あなたの知らないところで、いつもあなたをカンシしている、と言う話では無いけれど、未定」

「それでは次回も、崩壊した世界の放課後に会いましょう」

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