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崩壊した世界の放課後、〇〇をネタに会話をしてみた  作者: ラノ
放課後、二次元世界ネタで会話をしてみた Re:
22/24

No.001 自己紹介をして会話をしてみた

 コチ、コチ、コチ、コチ……十六時三十二分。

 放課後、簡易シェルター。

 初口、六条茜。

「さてと、それじゃあ、自己紹介をして貰おうかな?」

「えっと、あのぉ、茜さん。聞いても良いかな?」

「何かな? 穂奈美ちゃん」

「どうして今更自己紹介を……? ボク達出会ってから二週間が経っているはずだよ?」

「んー、大した意味は無いかなぁ。遊びだよ、遊び。ね、華那ちゃん」

「ほむ……遊び。楽しい、大好き」

「華那ちゃん、マイペース過ぎだよぉ」

「と、言うわけだから、自己紹介行ってみようね。穂奈美ちゃんからどうぞ」

「えっと、名前は水瀬穂奈美。高校一年。招来の夢はアニメの声優さんだよ」

「おー、立派な夢をお持ちで」

「茜さんには出会った時に言ったはずだよ?」

「せっかく自己紹介なんだから、初めて聞いたふうを装って上げようかな、と言う優しさだよ」

「茜さんって、ふとした時にズバーっと来るよね」

「うん、よく言われたよ。自分では意図して言ってるつもりじゃないんだけれどね」

「ホントかなぁ?」

「ホントだよー」

「ほむ……ほなみんは見習うべき。正直者過ぎて、バカを見る」

「か、華那ちゃんはもう少しだけ気を遣った方がいいんじゃ、ないかなぁ」

「そんな華那ちゃん、次、どうぞ」

「ほむ……如月華那。高校一年。将来の夢は、自堕落に生きる事。最高」

「華那ちゃん……こんな世界になる前からすでに自堕落だったよね……?」

「ほむ……もっともっと自堕落。噂とかされると、恥ずかしい」

「ちょぉっとネタが古過ぎて誰も笑い所だって事、分からないかもだよ?」

「それを知ってる茜さんっていったい……」

「んーそれはまた後で教えてあげるね。それで、二人はどう言う関係なのかな?」

「ほむ……小学校からの腐れ縁」

「華那ちゃんっ?! 腐れ縁ってちょっと酷いよねぇっ! ボク達、仲良しだよねぇっ?」

「ほむ……上辺だけなら、仲良し」

「ボク傷付いちゃうんだけどっ!」

 コチ、コチ、コチ、コチ……十六時三十五分。

 放課後、簡易シェルター。

 初口、水瀬穂奈美。

「ねぇ、茜さん。さっき言ってた、後で教えてくれる、はいつの話し?」

「んーもっともったいぶって伸ばそうと思ったけれど、まぁ、いいかな。えっとねー、前の学校で知り合いだった人がいてね、二次元モノが大好きな人だったんだよ。それで自然と、知識がね。何となくだけれど、穂奈美ちゃんと」

「へぇ、そうなんだぁ」

「男の子だけど」

「……そ、れはちょっと複雑だよぉ」

「ほむ……ほなみんと似てると言う事は……変態?」

「あー、うん、変態属性はあったかなぁ」

「その人が変態なのはいいけれど、ボクはまともだよっ! 普通っ! すごーくノーマルっ!」

「特に転生転移には興味が無い、と言う事かな?」

「すごーくあるよっ! 異世界転生ボク強ぇぇええっ! したいもんっ!」

「あー、うん。やっぱり属性は同じだよ」

「ほむ……ほなみんは変態属性の称号を手に入れた」

「それっ不名誉な照合っ!」

「穂奈美ちゃんはトロフィーをコンプリートしました。オメデトウ」

「嬉しく無いよぉぉっ!」

 コチ、コチ、コチ、コチ……十六時三十八分。

 放課後、簡易シェルター。

 初口、如月華那。

「ほむ……あかねん。前いたところで、二次元世界のシチュエーションをネタに、遊んでいたって言っていたけど、ほなみんにも聞いてみるといいかも」

「そうだなぁ。あ、じゃあ、こんなのはどうかな? 頭脳明晰、スポーツ万能、そして大きな会社の御曹司でイケメンに壁ドンされた、なんてのは?」

「ほむ……すでにほなみんの顔が変態」

「えへ、うぇへへへへぇ。ダメ、ダメだよぉ。みんなが見てる……あ、でも、ボクは別に。ふへへへへ」

「こんなにだらしない表情をする女の子を見たのは、初め……二人目かも」

「ほむ……二人目?」

「あーうん、前のところでね、いたの。ちょぉっと卑猥な事が好きな先輩がね」

「ほむ……ほなみんも負けてられないから、もっと変態を目指さないと」

「妄想はしちゃうけどっもっと変態は目指さないもんっ!」

「ほむ……もっともっと変態」

「もうそのネタは引っ張らないでよぉっ!」

 コチ、コチ、コチ、コチ……十六時四十分。

 放課後、簡易シェルター。

 初口、六条茜。

「穂奈美ちゃん、こんな新しいドンはどうかな? カツドン」

「ほむ……田舎の両親が泣いているぞ、ほなみん」

「ご、ごめんなさい……ボクが、ボクが……ヤリマシタッって、違うドンだよこれっ! 全然トキメキが無いっ! ボクが欲しいのは、もっともっとトキメキだよっ!」

「ほむ……何気にネタを入れて来るあたり、さすが声優志望」

「位置について、よーい……ドン」

「やったっ! 陸上を始めて四カ月、今年最高のスタートダッシュを決められたっ! これなら十秒台も行けるっ! ……って、これも違うよぉっ!」

「ほむ……そう言うほなみん、実は結構逃げ足が速い」

「さぁ、始まるどん」

「それそれっ! ドンッカッ! ドドンド、ドンカッ! 太鼓の達人はプレイした事無いのにぃっ!」

「それでも乗って来る辺りが、さすがだよね」

「ほむ……さすほな」

「ロンドン」

「やっぱりロンドンに来たら……これっ! 二階建てバスだよねっ! 二階の一番前、ゲット!」

「ほむ……小さな子供を差し置いて、一番前」

「さすほなだね」

「ちょっと二人とも、おかしな言葉流行らせないでよっ!」

「それじゃあ、最後に。おいどん」

「おいどんは……おいどんは…………茜さんっこれ、乗っかりにくいからっ! おいどんには無理だどんっ!」

「ほむ……なんだかんだ言いながら乗っかるスタイル。さすほな」

 コチ、コチ、コチ、コチ……十六時三十九分。

 放課後、簡易シェルター。

 初口、六条茜。

「…………」

 一人で逃げ出したあの日から、二週間が過ぎた。

 私は簡易シェルターの窓から外の様子を伺う。

 こうして外を見ていれば…………どんな気持ちで毎日こうして外を眺めていたのか、その気持ちが理解出来ると思って。

「いたけれど、全然分からないよ、紬くん……」

 あの日の内に、次の場所へと着いた所までは良かったのに……、その学校の崩壊が過ぎていて、私はどうしようかと悩み迷った。

 次の場所へ行くか、それとも、もう少しこの学校に留まる為、何処か比較的安全な場所を探すべきなのか。

 その迷っている最中に、水瀬穂奈美ちゃんと如月華那ちゃんに出会い、華那ちゃんの家に設置されている簡易シェルターで過ごす事になった。

 簡易シェルターとは言うけれど、どう見たってミサイルが飛んで来ても大丈夫、それくらいの造りをしている。

 設備もしっかりしているから、この場所はとても安全だと確信出来る……でも。

 次の目的の場所に留まれない事が……懸念されて仕方が無い。

 もしかしたら、紬くんが来るかもしれない……と夢にまで見ているから。

 でも……それとは別に…………もう来ない、と思っている私もいる。

 後者の思いの方が、確信に近い。

 無事であれば……紬くんじゃなくても、ヒトミ先輩でも宮原橋さんでも、どちらかから連絡があってもおかしくないのだから。

 ただ、連絡の手段が無い、と言う可能性だってある。

 そしたら……どうやってまた合流すればいいんだろう…………。

 ふぅ……ダメだなぁ。結局、みんなが無事である希望に縋っちゃってる、可能性はほぼゼロだって理解しているのに。

「茜さん、また外の様子?」

「あぁ、うん。この地域は、数、少ないね。前の地域はもっとたくさんいたから」

「そう、だね。茜さんが前いた地域は、ここよりも元々人が多かったから。今日も学校へ行ってきたの?」

「日課になっちゃって」

「……気持ちは分かるけれど、やっぱり危ないよ。茜さんの気持ちを考えれば分からなくは無いけど、あまり出歩かない方がいいんじゃないかな」

「うん、そうだよね、分かってる」

 分かってるんだけど……

「落ち着かなくてね」

 無理だと理解しているのに、その現実を受け止められない私。

「…………でも、もう少しだけ、ね。もう少しだけ私の好きにさせて、そしたら、あまり外へ出るようにはしないから」

「うん。ボク達はまだ、生きなくちゃいけないんだもん。それがいいよ」

「んーなんだろうなぁ。やっぱり穂奈美ちゃん、紬くんに似てる」

「男の子なんだよね? ちょっと複雑だよぉ」

「話し方とか、言う言葉とか、何となく、ね」

「ほむ……二人とも、ご飯出来た」

「ごっはん、ごっはんー! 今日は何?」

「ほむ……クリームシチュー。レトルト」

「いいねー、美味しそう」

「やったっ! さすがだよっ! と言うわけで、さすかなの照合を上げよう」

「ほむ……ゴミ箱へポイ」

「ひ、酷いよおっ!」


次回予告 キズアト

「あなたが過去に負ったキズアトは、今もなお残り、あなたを苦しめていますか? と言う話では無いけれど、未定」

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