ただ寝ていたい
この社会、ひいては世界このはどこまで行っても不条理なものだと、ほんの17年の人生だがそんなことばかり考えて生きてきた。人生なんてものの大半は生まれ持った才能、育った環境によって決まってしまうのではないだろうか。
世の中には子供のころから野球が好きで、そのままプロになる者のいれば、勉強するのが楽しくて仕方ないやつもいる。そいつらはいわゆる人生の勝利者であり、俺のような凡人からすれば天に仰ぐような存在であるわけだが、彼らと俺、また、成功者と失敗者との差はどこにあるのだろうか。
俺は決して自己啓発書的、予備校講師的にこれについて考えていたわけではなく、言うならもっと人間的に、本能的にこの考えにとらわれてきた。
大学受験に合格したものと失敗したものとの違いはやはり勉強量だろう、これは疑いようもない。だが、勉強しなければ落ちるのは目に見えているのにどうして後者はそれをしなかったのか。
「受験勉強に大切なのは、根性による努力」、教師に言われたことがある。ならばやはり根性が足りなかったのだろう。それを身に着ける中学高校での活動に甘えがあったのだろう。小学校での人間関係の形成に問題があったのだろう。・・・行きつく先はどうすることもできない自分の起源能力、また周囲の人間によって与えられる環境である。
ならばこそ努力ができないことも才能の欠如であり、原因は自分以外の何かにあり、俺が頭を悩ませることも休日がないと嘆くことも何もかもが理不尽なことであると声を大にして主張していく必要があるのではないだろうか!
そんなわけで、
「ああ、勉強したくないなあ・・・。」
これまで語ってきたことはこの一言に集約されるのです。