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死ぬまでの記憶

けもみみ大好き

キーンコーンカーンコーンと最後の授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。周りからはやっと終わった~、ねえねえどこいく?などそれぞれ放課後の予定を友達と決めたり、チャイムを合図に夢の世界に旅立っていた生徒はみんな帰還した。

「なあなあ、今日の放課後カラオケいこうぜ」

と俺も誘われたのでSHRが終わった後、複数の友達とカラオケに行くのであった。そんな楽しい時間もやがて終わり、最後に挨拶を交わしてそれぞれ帰路につくのであった。俺も帰路についているとふと、目の前をみると道のど真ん中をふさいでいる猫がいた。その猫は俺に気が付くなりどこかへ歩き始めた。しかも、ちょくちょく後ろをみて。

(ついてこいってか?)

その猫はおれを誘うように目の前を歩く。

(まいっか、どうせ帰っても暇だし)

ただの俺の思い込みかもしれないがついていくことにした。猫はそれを察したのか迷うことなく目の前を歩く。それから、猫を追いかけているうちに知らないところに来てしまった。するとふいに猫が狭い路地裏に入っていき俺はそこで足を止めた。あたりを見まわすともうすでに真っ暗だった。

(やっぱり俺の勘違いだったか。ま、いい暇つぶしになったし帰るか)

と、俺は踵を返して帰ろうとすると後ろから猫の鳴き声がして振り返る。すると不意に何かが近ずいてきてドス!という音が聞こえた。俺に近ずいてきたのは全身真っ黒色のコートに身を染めた小柄な人だった。フードまで深く被っていて顔はよく見えなかった。俺がその子の顔を覗き込もうとするとお腹のあたりから激痛がはしった。

「うぐっ!」

おもわず痛さにうめき声が漏れた。なんだ?とお腹に手をやってみると何か固い物が手にあたった。次に服を触ってみるとベトーと嫌な感触がした。お腹に目をむけるとそこにはナイフみたいなものがお腹に突き刺さり大量の血を流していた。

「まじかよ…」

俺は一瞬で気が遠くなり倒れそうになるがなんとか踏みとどまる。目の前の小柄な子と”猫”はそれをただ見ているだけだった。

「はは…、一杯喰わされたな」

それだけいって俺はさすがにもう無理と倒れた。倒れる最後に顔を見てやろうと思い頑張って見てみたが無理だった。見えたのはブルーサフャイア色の綺麗な瞳だけだった。

けもみみ大好き!

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