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プロローグ

けもみみ大好き!

瞼を開けるとそこは天国だった。そこには、たくさんの人がいた。ただし、その頭にはそれぞれ獣の耳がついていてうしろには尻尾らしきものもある。俗にいう獣人だ。あのフャンタジー世界でおなじみの。

「というか、ここどこ…」

周りを見渡すと俺の知っている場所ではなかった。これもまたフャンタジーでおなじみの王国のお城みたいな装飾が周りには施されておりでかい柱がたちその下にはなんか高級そうな壺や宝石がおいてある。そしていま俺の座っている場所はまさしく玉座というべき場所だろう。え、まじでここどこ…。と俺が混乱していると一人の老人が俺の前に来た。顔にはだいぶしわが寄っており目はほとんど閉じてる。耳や尻尾は白銀狼みたいだ。むっちゃふさふさしている。その老人は、周りにいる人達よりはこうなにか違う雰囲気を漂わせている。いうなれば覇気とかそういう系統で。そして、いまだに混乱している俺にその老人は追い打ちををかけた。

「お待ちしておりました、王様」

「は?」

え、今なんつった?王様?まて、待とうか。そう、これは夢だな。試しに頬をつねってみるが…痛い。なにこれ、あれ、俺そういえば…。

「われら獣人族は王様に絶対の忠誠をここに誓います」

そのセリフとともにこの場にいたすべての獣人族が頭をさげた。まてまてまて!もし、もしこれが本当に夢じゃないのなら…。

「え、まじで?やった」

心の声が漏れた。そう、もしこれが現実ならケモナーにとっての俺には天国じゃん!とか思っているとどこからか小石が飛んできて見事に俺の頭にクリティカルヒット!ゴン!という音が響き渡った。

「いた!?」

普通に痛かった。つか、飛来した場所に手をおいてみるとなんか手に付着したので見てみると血で濡れていた。

「あ、これ夢じゃないや」

と、いまだに現実か夢か混乱しているとだれか女の人の怒声が聞こえた。

「こら!王様に何てことするの!」

「だ、だって王様って悪い人なんでしょ?だったら僕がやっつけてやる!」

どうやらさっきの小石を投げつけたのはあの犬耳の少年らしいな。怒鳴りつけているのはおそらく母親だろう親子そろって犬のたれ耳で子供のほうはまだまだだが母親のほうは尻尾はふさふさだ。そんな光景を俺が見ていると母親が怯えた顔になりさっきよりもより一層深く頭を下げた。

「すみません!すみません!どうか先ほどのご無礼をお許しください。せめてこの子だけでも!私はどうなってもかまいませんから!」

と、必死に謝ってくるし周りはもう終わりだぁみたいな顔しているし…。これが、現実なのは百歩譲ってまだ認めよう。しかし、この状況をどうしろと…。

けもみみ大好き!

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