一年トーナメント CクラスVS Bクラス
『……それでは順番を発表する。一番目に対戦するのは……CクラスVS Bクラスとなる』
「…ふ、ふん。早くもCクラスを叩き潰す事が出来る。覚悟するんだな」
「…それはこちらのセリフだ」
早くも因縁の対決が始まろうとしている。
両チームのメンバーはやる気に満ちていた。
『Aクラスは控え室に戻って下さい。CクラスとBクラスは整列して下さい』
アナウンスが流れ、Aクラスがゾロゾロと退場していく中で一人の少女が足を止める。
「…貴方、神崎 悠真君だよね?」
半信半疑なのかあまり自信無さそうに言う目の前の少女は黒髪で清楚な感じだ。
「…………誰だ?」
「…兄さんと姉さんの事は知ってるのに私の事は知らないんですね」
少し怒ったように顔を膨らませる。
「…すまない」
「ふふっ、別に良いよ。私は黒曜 奏多……ここまで言えば分かるよね?」
悠真は驚く。
目の前に居る少女は間違えなく黒曜 蒼真の妹なのだ。ただ、蒼真のような冷たさは感じない。
「……一年に妹が居る事は知ってたが」
「こうして話すのは初めてだね。私はもう行くけど、私と戦うまで負けちゃダメだよ?」
戦線布告のように、奏多は悠真の耳元でそう言った。言い終えると何事もなかったように去って行く。
「兄貴…さっきの奴は…」
「……Aクラスの黒曜 奏多だ」
「黒曜……それじゃ、あいつが強敵っすね」
皐月の言う通りでもあるが黒曜 奏多と戦う為にはまずBクラスに勝たなくてはいけない。悠真達はBクラスと向き合うように並んでその時を待つ。
『……それではこれよりCクラスVS Bクラスの試合を始めます………始めっ!』
試合開始のアナウンスが流れる。
開始と共に両者が互いに動く。
「ふん……やはり俺の相手はお前だな」
「……当たり前だ」
「……ふーん、またやられに来たのか」
「…何とでも言え! 勝つのは俺達、Cクラスだ」
「今度こそ、覚悟しなさいよ」
「ま、負けないもん!」
「がははは。ま、楽しくやろうや」
「お手柔らかに」
こうして悠真は東藤と、皐月は零堂と、朱里は高坂と、そして悠那は塚本と。
それぞれの相手は決まった。




