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最強の魔法使い  作者: みか
二章 入れ替え戦編
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AクラスVS Cクラス




試合が始まり、お互いに距離を取る。

黒曜 蒼真はやはり前回と同じ作戦で行くらしい。蒼真以外のメンバーは後ろで一列に並んでいる。


「……逃げ出さなかったとはな……」


「せっかくお前を倒せるのに逃げ出すかよ! 俺達は今度こそ勝つ」


強気にそう言うと朝日は走り出す。朝日だけじゃない、氷乃と忍、晴人も走る。そして蒼真を囲む。


「………なるほどな」


「これであなたは的です………行きますよ!」


「レ・ギィウス・ディ・エバージョン」


「ディ・ユーバァント・レ・フィッツ」


「ディ・エル・リュース・ザ・フェイト・ル・シーク」


朝日、忍、氷乃が一斉に詠唱を唱える。

しかしいくら囲んでいても蒼真は拘束されていない為に自由だ。魔法で防ぐ事も出来る。


「………この程度か」


冷静に言うと蒼真は自身を守るように漆黒の闇が蒼真を覆おうとしていた。その瞬間を晴人は見逃さない。


「その時を待っていました!」


次の瞬間、蒼真の体勢が大きく崩れた。

晴人の魔法だ。地属性の晴人の魔法は蒼真の地面を崩してバランスを崩させた。それだけじゃない、地面は意志を持つかのように蒼真の体を飲み込んでいく。


「行けーーーっっ!!!!」


体が肩まで飲み込んだ時、構築が終わった三人の魔法が蒼真に向かって炸裂した。爆風と砂煙が起こる。会場内が静かになる。誰もがこの状況を固唾を呑んで見守っているのだ。


「ハァ、ハァ……どうなった?」


砂煙は次第に晴れていく。

攻撃は確実に蒼真に当たった、手応えがあった。だが少し上手く行きすぎている気がする。


「……! 居ないっ! 黒曜 蒼真が居ません」


いち早く気づいた氷乃が全員に伝える。

消えたという事はまだ決着が着いてない事だ。


「っ、忍。下だ!」


「…むっ………忍法、影縫い」


忍もまた詠唱無しで魔法を使えるようだ。忍の足元には蒼真の魔法である闇が迫っていた。そこを忍は魔法で闇を引き込もうとした。しかし闇は逃げ足が速かったようだ。


「…姿を現さないとは卑怯ですよ」


「……これが俺の戦い方だ」


晴人のすぐ後ろから声が聞こえる。

すぐ振り返り、距離を取った。


両者がまた一定の距離を取る。

ギリギリの戦いに応援席の生徒は絶好調だ。












「……では、俺も正々堂々と戦う事にしよう。お互いのリーダーらしくな」


「なっ! お前が正々堂々と戦うかよ。俺達も戦うぞ」


そう晴人の横に並ぶ朝日を晴人は止める。


「……彼は正々堂々と戦おうとしてます。後は私に任せて下さい」


「…晴人君」


リーダー同士の戦いになれば朝日達は見ているだけになってしまう。それが自分で許せないのだろう。氷乃と忍は心配そうにしている。


「……大丈夫です、勝ちますから」


笑顔で断言する晴人に心を決めたように氷乃と忍は頷く。しかし朝日は怒った顔だ。


「朝日」


「…わーかってる!…………負けたら許さないからな。後、本気で行けよ。お前の本気はマジでこえーから」


「勝てよ」と晴人の肩を叩いて朝日達は少し距離を取って見守る。






残された蒼真と晴人は再び距離を取る。

お互いに向き合い、晴人は眼鏡を取った。




「…勝つのはAクラスだ」


「…いえ、Cクラスです」





異例のリーダー同士の試合。

それが今、始まろうとしていた。



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