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最強の魔法使い  作者: みか
二章 入れ替え戦編
88/106

トーナメント開催







ーーーーーーーーパーーン、パーーン、パーン











「…う……ん?」


突然、鳴り始めたうるさい音に嫌でも目を覚ました。何事かとカーテンを開けてみるとまるで祭りのように賑やかだ。学園の入り口は無数の風船と手書きの看板で飾られている。入り口を通り過ぎ、各寮も同じく風船が飾られていてトーナメント会場である特別競技場はあの荒れ果てた場所とは思えない程に綺麗だ。掃除するにも大変だっただろう。




ドンっ




「悠真、悠真っ!! 外、凄いよ!お祭りが始まるみたいだねっ!」


俺の部屋に入るなり、前園は窓の外を見て子供のようにはしゃぐ。子供はテンションが高いが前園も子供という事か。


「…おい、前園。いきなり人の部屋に入って来て騒ぐな。それより降りろ」


窓はベッドの下にある。つまり、前園は外を覗く為に俺のベッドに乗ってる事になる。


「あっ! ごっ、ごめんなさい」


顔が赤くなりながらベッドから降りるとそのまま部屋を出て行った。


(……あいつ…………何がしたいんだ?)


「それよりも…いよいよ今日か」


今日の為に、B組に勝つ為に龍王の元で修行をした。俺達はB組に勝ってB組になる。














「あ、おはようございます兄貴!」


「…あぁ……………今日は静かだと思ったら先輩達が居ないな」


いつもならリビングに行けば良い匂いの朝ご飯と朝日先輩の騒がしい声が聞こえる筈だ。だが今は先輩達の姿が無く、居るのは一年だけのようだ。


「先輩達ならトーナメントの手伝いだよ、神崎君。確か、氷乃先輩は生徒会長としての仕事で朝日先輩はその手伝い、晴人先輩は秋葉先生に呼ばれて行きました」


疑問に答えたのは涼だ。涼は制服の上にエプロンを着ている。机の上には料理が並んでいた。どうやら涼が作ったらしい。


「…なるほどな」


「って、関心してる場合じゃないよ! もうすぐで集合時間だよ」


前園に言われて時間を確認する。現在 7時半……集合は確か8時10分だったか。確かに時間が無い。


「それじゃ、急いで食べちゃおー!」


「あはは。所で悠那、テンション高いね?どうかしたの」


「うん…私、トーナメントには出られないからせめて応援はしようと思ってね、色々と持って来たんだよ」


そう笑顔で言う悠那。悠那の足元には何が入っているのか暁学園のスクールバッグが無残な姿になっていた。もう物が入らないというぐらいパンパンだ。


「あはは、は。恥ずかしい事はしちゃダメだよ」


「恥ずかしい事?…うーん………分かった!」


不安だっ!

朱里は心の中でそう叫ぶのだった。






急いで朝ご飯を終えた悠真達は急いで会場である特別競技場に着いた。競技場の中は筒抜けになっていて真上から見ればドーナツ型になっている。中に入ると廊下に生徒や教員が溢れかえっていた。


「うわぁー……凄いね」


トーナメント開催によるヤル気が伝わって来る。そんな廊下を適当に進むと1-Cとドアに紙が貼られていた。どうやら全学年毎、部屋が決まってるらしい。


「あ……お前達、遅いぞ」


部屋に入ると腕を組んで仁王立ちする秋葉と悠真のクラスメート達の姿があった。部屋の中は意外にも広く、個人ロッカーは一人、一つずつ使える。他にはボードとマジックが用意されていた。


「神崎、日向、前園、浜野。頑張れよっ!」


クラスメートの一人がそう叫ぶと便乗して周りも同じように叫び始めた。


「うげっ! お前ら、うるせー………って、前園。お前、何ニヤニヤしてんだ」


「へ? だっ、だって皆に期待されてちょっと嬉しくて……ね、悠真に涼ちゃん!」


「…はい……そうですね」


「………」


思った通りの反応が返って来なかったのか、朱里は急に落ち込んだ。


「おいおい、これからが本番だぞ? チームワークが大切なんだぞ」


「…はーい」


「よし。それじゃ、開催式が始まるから本番の会場に移動するぞー!」


秋葉の言葉に全員がぞろぞろと移動する。

向かうは会場。ドーナツ型の穴の部分だ。


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