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最強の魔法使い  作者: みか
二章 入れ替え戦編
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逆転パニック5


学園から歩いて龍王の家へと急ぐ。特に変わった様子も無く、静かなものだ。


「おい、変態じじい!居るんだろっ」


悠真は荒々しく玄関のドアを開けるが誰も出て来ない。何かがおかしい。


「…‥‥‥これはおかしいですね。龍王様が居ないというのは普通ですが時雨さんが居ないとは……」


龍王の言われようも酷いものだが晴人の言いたいことは分かる。確かにあの時雨が鍵も掛けずに出掛けるなど考えられない。


「……気のせいか、学園を出た辺りから人の視線を感じる」


悠真は声を抑えてコソッと言う。人の視線と龍王達の留守は繋がっていそうだ。


「ひ、人の視線って……どっ、どこ」


「静かにしろ…視線の事は俺も分からない。ただ、いつ襲ってくるか分からない…注意しておけ」


「…ここに居ても仕方ありません。とりあえず、二手に分かれて探してみましょうか」


晴人の提案に乗り二手に分かれる事になった。悠真達は東へ、晴人達は西を探す事にした。











「…うぅ。そのストーカーは今も私達の後ろを着いてきてるのかなぁ」


「あ、朱里ちゃん……そういう事はあんまり考えない方が良いと思うよ」


「……………」


朱里と涼が話してる間も悠真は辺りを警戒する。急な襲撃に備えて切り札もある。


「襲って来ないっすね…あね、いや兄貴」


「………いや、そうでもないようだ」


悠真は急に立ち止まり真っ直ぐ何かを見つめ、鋭く睨み付けている。皐月も慌てて前を向くと紅いフードに身を包む者が立っていた。


「………お前か。俺達をずっと着けていたのは」


「…さぁ?どうかな」


紅いフードの者はそう言って微笑む。フードの隙間から見える瞳は真っ直ぐ悠真に向けられていた。


「……くっ。性別が逆転したのはお前達の仕業なのか!」


「ふふっ……言う義理は無いよ。だって、敵同士だもん…あぁ、でも柊 悠真と柊 悠那は知ってるかもね」


俺と悠那の顔見知り…だと?

嫌な予感がする。俺の出した答えが間違っている事を信じたい。もし当たっていたら。


「………案内してあげようか?」


「…何だと」


「もぅ、だから龍王達が居る場所に連れてってあげようか?って言う感じです」


紅いフードはムスッと頬を膨らませて怒っている。

見た感じは子供だ。背も小さく、小柄で小学生のよう。


「………俺達が敵の言葉を信じると思うか」


「えぇっ!?ど、どうしよ……紅蓮様に言われたのに。出来ないとまたお仕置きだよぉ」


お仕置き?

それは少し同情するが…。




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