逆転パニック1
―――――トーナメント開催まで残り6日の朝。
※しばらく皐月目線です。
「きゃああああ~っ!」
朝。
寮の中で女の叫び声がした。あまりにも大きい声のせいで完全に目が覚めてしまった。
「……ったく、誰だ朝っぱらから迷惑だ……でも
知らない声だったな」
覚めてしまったのは仕方ない。制服に着替えた俺はリビングルームへ向かう。そこで見た光景はあまりにも大きな衝撃だった。
「な………誰だ?」
今、目の前に居る女は女の癖にズボンを履きYシャツ1枚姿の状態で立っていた。女は胸を手で隠すように抱えている。チラッと見える胸はYシャツでは隠せない程だ。綺麗な黒髪がよりエロさを出してる。
「へぇー。お前が1位か」
女は俺を知ってるようだ。ニヤニヤと見てくる。だけど知らない奴をこのまま寮に置いとく訳にもいかない。
「…アンタ、どこの寮だ?
ここは古株寮だぞ」
「あれ分かってない?
実は俺も古株寮なんだけど」
そう言って女はまたニヤニヤする。
というか今俺って言わなかったか!?
「朝っぱらから何の騒ぎだ?」
少し高めの男声。
振り返ると女物のパジャマを着る……男。
「ぶふっ! なんだその格好」
「?……何を笑っているんです…………………………………………………………」
男は自分の体をまじまじと見つめる。
別におかしい所は見当たらないが、どんどん顔が青ざめる。
「い………」
「い?」
「イヤーーーっ!!」
まさか男が叫ぶとは思わなかったがどこか見覚えがある。
「まぁまぁ、なっちゃったもんは仕方ないし。
楽しもうよ氷乃」
…………は?
今……男を氷乃って呼ばなかったか?
「貴方は…何で余裕そうなんだ!
じゃなくてなんですかっ」
間違えない。
このやり取り……性別が逆転してるが氷乃先輩と
朝日先輩だ。………じゃあ
「せ、性別が逆転したっ!?」
「そうみたいね。原因は……たぶん、昨日のあれかもしれないわ」
※朝日です。




