表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の魔法使い  作者: みか
一章 日常編
8/106

黒曜 秋葉


クラス分けを見た後、朝日先輩達と別れ悠真達はCクラスの教室へと向かった。校舎は四階建てで一階はAクラス、二階はBクラス、三階はCクラスとなっている。一番上の階、つまり四階は立ち入り禁止になっていてどうなっているのか分からない。


「全く…Cクラスの教室三階なんて……ハァハァ、あり得ないわ」


三階まで上がりきり朱里、涼の二人は息を切らしていたが悠真は大丈夫そうだった。


(…こんだけでバテるなんて…ダメだな)


「おーい、兄貴!」


既に聞き慣れた声が聞こえて声がした方を向くと笑顔で手を振る皐月が見えた。だがその笑顔は悠真たった一人に向けられている。


「す、姿が見えないと思ったら皐月君、もう教室にいたんだ」


「あ?当たり前だろ。兄貴をもてなす為に決まってんだろうが」


相変わらず悠真以外には冷たく接する。現に話し掛けただけの涼はあまりの怖さに涙目になっていたのだ。


「ちょっと皐月!涼ちゃんに謝って」


「誰が謝るか。ささ、行きましょう兄貴」


まるで執事のようにお辞儀をして悠真を先に行かせ、皐月は後ろから着いて行く。朱里と涼も一定の距離を置きながら歩く。


教室は四つある。悠真達は1ーCの3と書かれているプレートの教室へ入る。中に入るなり中に居た人達が一斉に悠真を見て雪崩のように押し寄せる。まるで悠真が転入生のようだ。


「ねぇ、ねぇ!神崎君は精霊王と契約してるって皐月君が言ってたけど本当?」


「炎の精霊王なんだって?凄いな、今魔法見せてくれないか」


「いや、今はまずいだろ。放課後で良いからさ」


と次から次へと悠真への質問が途切れる事は無い。誰の仕業か悠真は検討が付いていた。


「……おい、皐月。どういう事だ?」


「はい、俺はただ兄貴の強さを知って欲しくて教えただけっスよ」


笑顔で言い切る皐月に悠真はため息を洩らすのだった。













ようやく落ち着き自分の席に座ると疲れが一気に押し寄せてきた。結局、質問には全て答えやっと開放して貰えた。


(……人に囲まれるのは久々だな)


「ね、ねぇ悠真……その放課後にちょっとだけつ━━━━」


「はーい。皆、席に着け」


恐らく悠真の担任である気の強そうな女性が勢いよくドアを開け、入ってきた。そっちに気が行っていた悠真は朱里の話を聞いていなかった。


「それじゃ」


「おい、待て」


悠真は慌てて呼び止めようとするが聞こえなかったのか朱里はそのまま自分の席に着いた。


「良いか、お前らの担任になった黒曜秋葉こくよう あきはよ 。ビシビシ鍛えてやるから覚悟しろよ」


黒曜と聞き教室内はざわつく。何故なら黒曜は柊に続く有名な名家の一つだからだ。"闇"属性を使わせれば敵う者は居ないとされる程の魔法使い一族。悠真も興味を持つ。


HRも終り解散となった。悠真は終わると同時に黒曜秋葉に声を掛けた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ