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最強の魔法使い  作者: みか
二章 入れ替え戦編
73/106

注意事項


「楠? 珍しい名前だな……ブフッ」


思い出したのか最後に笑っていたが朝日が言いたい事は分かる。


「はい……僕達、くすのきは先祖代々から柊に使えてるんです。ちなみに僕は悠那様に使えてます」


終始笑顔で話し終える。

歳は14か5ぐらいに見えるがしっかり者のようだ。悠那に使えてるとあってかなりの魔力も感じる。


「そう言えばユーリは何で私がここに居る事を知ってたの?」


「知りませんでしたよ! 大体、悠那様が置いて行くから柊本家に呼び出されたんです!」


途中から半泣きになって悲痛に叫んでいた。

呼び出しとは可哀想だ。


「ご、ごめん。もしかしてお祖父様に怒られた?怒られたなら私から事情を話すけど」


「いえ。怒られはしませんでした!……ただ」


勇里は突然言いにくそうに言葉を苦める。

そこで悠那は勇里の頬にある傷に気が付いた。


「……幹部にやられたのね、その傷」


殴られたであろう傷に悠那は優しく触れる。痛みからか一瞬顔を歪めた。


「大丈夫ですよ悠那様。それよりあなたは悠真様ですよね?」


まさか自分が話し掛けられると思っていなかったのか驚く悠真だがそれは一瞬だった。

既に勇里の意識は悠真に集中していた。


「………あぁ」


「やっぱり! 会った事はありませんでしたよね。初めまして、悠那様に使える楠 勇里と申します」


敬うように敬語で挨拶をする勇里。他のメンバーは突然の事に驚いている。


「……そうか。あいつは元気か?」


「あいつ…………あ、兄様の事ですか!とても元気ですよ。さっきまで一緒に修行してたんですが逃げてしまって…」


一瞬だったがまたも悠真の顔が歪んだ。

そして勇里にもある疑問が生まれる。

悠真の存在は幼い頃から主である悠那から聞かされていた。序列の低い事から隔離され、直接は会えなくその存在しか知らなかったらしい。

だが、写真の中の悠真は今と違い笑顔だった。

なのに初めて会った時は笑顔とはかけ離れ冷たい印象を受けた。


悠那も勇里が何を考えているのか察したのか、少し微笑む。


「あいつは今も柊の人間に使えているのか?」


「はっ、はい! 兄様は今でも悠真様に使えています。兄様は悠真様が行方不明になった時からずっと行方を探していたんです」


返ってきた言葉が予想外だったらしく悲痛に顔を歪ませる悠真。

勇里は早く元気な悠真の姿を兄に見せたかった。


「で、柊事情は終わり?

途中から俺ら置いてけぼりだったぞ」


「わわわっ!

申し訳ありません、えぇーっと」


今のは暗い雰囲気になるのを朝日なりに変えようとした結果だと悠那は思う事にした。

悠真が柊と関係ある事を薄々気が付いているのか、いないのかは分からないがそれでも普通に接するこの仲間が羨ましい。


「じゃ、家に入る前にちょっとした注意事項ね。一つ目は“幹部”には絶対に逆らわない。柊には序列があるから逆らったらダメ。

二つ目は私の許可無しにうろうろするのはダメ。っと、それぐらいかな」


「大丈夫ですよ。

“幹部”の皆様はお客様に手は出しませんから」


これまた満面な笑みで気になる事をサラッと言ってしまう。


「さ、入ろっか」


悠那を先頭に柊家の正面へと足を進める。正面には木で出来た橋が掛けられ、橋の下には池のようなものがあった。


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