マラソン
授業が終わり悠真達は龍王の家に居た。
今度は悠那も一緒だ。
「それじゃ、今日は体力を身に付けてからチーム連携の練習じゃ。時雨」
「はい。まずはこの辺りを10週して貰います。それが終われば腕立て伏せ50回、スクワット50回…以上です」
とんでもない練習量だが時雨はそれを笑顔で言い切った。その後にもまだ連携の練習もあるのだ。
「うげー。それ、全部やんの?」
「嫌ならリタイアするか、朝日?」
リンが微笑む。
その微笑みは無邪気な子供のようだ。
「……よし、では全員並ぶのじゃ。
所で悠那ちゃんはどうする?」
龍王は縁側に座る悠那に声を掛ける。
トーナメント出場選手ではないが寮に一人というのは可哀想だという計らいだ。
「あ、私も参加して良いんですか!」
声を掛けられた悠那は嬉しいのか、立ち上がり
目を輝かせていた。
「…良かったな悠那」
「えへへ…」
駆け寄ってきた悠那の頭を優しく撫でる悠真は
周りから見れば良い兄弟だ。
「むー!悠真、僕も撫でてっ」
「……」
無言で撫でる悠真。
撫でられるリンは猫のような顔をしている。
「これ、早く並ばんかい」
龍王の激によってようやく並び始める。
コースは龍王の家の前から森の中にある道を進み、折り返して再び龍王の家というものだ。
軽く1キロはある。
「並んだのぉ? よーい……スタート 」
魔法による小さなパンという音と共に走り出す。マラソンが開始された。




