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最強の魔法使い  作者: みか
二章 入れ替え戦編
65/106

崩壊


色々な想いを抱えたまま、悠真達は学園へ急いで帰る。


「……んだよ、これ」


朝日の言った言葉に誰も言い返せない。

学園は滅茶苦茶だった。

建物は勿論、校舎も例外でなく壊され木々は様々な方向に曲がって倒れ、地面も至る所が陥没していた。


「ゆ、悠真! 確か寮には悠那が居た筈」


「…ッ!」


建物がこの有り様なのだ。

寮の中に居れば確実に怪我では済まされない。

それを分かっている悠真は珍しく血相を変え、古株寮へ急いだ。







「おぉ~! うちの寮だけ無事みたいだな」


寮は損害無く綺麗に残っていた。

だが、外には戦闘の後とみられる地面の陥没や

木々の消滅が見られる。

だが悠真には関係ない。まだ悠那の無事が確認出来ていない。


「……あれ、悠真!」


その声に驚きながらも振り向くと探していた悠那と何故か月宵が居た。


「おっ。悠那も無事だったか……その隣に居る奴は一年のBクラスだよな?」


「くっ……零堂 月宵」


月宵を睨みながら顔を歪ませる皐月。

そんな皐月に月宵は微笑む。


「あ……つ、月宵ちゃんが戦いで助けてくれてね! 私と月宵ちゃん、魔法合体ユニゾンレイドしたんだよ」


嬉しそうに微笑む悠那だが周りは固まる。

いや、固まるというよりは驚きを隠せない様子だ。


「それは本当ですか?」


「本当です、寮長。そうだよね、月宵ちゃん?」


「ふ……なんなら今ここでお前らに魔法合体ユニゾンレイドを見せてやろうか?」


信じられないという表情に嫌気が差したのか月宵はそう言った。


「…それは私が許しません。忘れているようですので言っておきますが、学園内は魔法の使用は禁止です」


「知っているさ。ん?」


月宵と皐月の目が合う。


「ぐっ……」


皐月は敗北した時の事を思い出したのか、唇を噛み拳を握り今にも飛び出してしまいそうな自分を押さえる。

そんな様子にも月宵は微笑む。フードで唯一見える口元から微笑んでいた。


「…皐月」


「あ、兄貴」


もはや我慢も限界まで達した時、悠真が皐月の肩に触れる。


「今は我慢だ。この間の敗北はトーナメントで雪辱を果たせば良い」


「あ……はい! そう言う事だ、待ってやがれよ零堂 月宵」


「ふん……それじゃ、楽しみに待っているよ」


そう言うと月宵はどこかへ行ってしまった。


「まさか悠真があんな事を言うなんてね。ね、悠那?」


「えっ!あ、うん」


明らかに悠那の様子がおかしい。

直座に判断した朱里は悠那を悠真の隣に差し出す。


「ええっ!ちょっ、朱里ちゃん」


「ちょっと荒療治だけど……悠真に言わなきゃいけない事があるんでしょ」


朱里の言った事は図星なのか、目に涙を浮かばせる悠那。


(それにしても似てるなぁ。さすが双子)


「でっ、でもぉ」


「ほら……早く」


「……?」


悠真の隣に立つ悠那はまるでこれから告白でもするかのようにもじもじと体をよじらせ、目には涙を浮かべていた。




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