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最強の魔法使い  作者: みか
二章 入れ替え戦編
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笑顔


「…………やだ」


「…何?」


「絶対やだもん!」


朱里はそう叫び、泣き出した。完全に力尽きたのか畳にペタッと座り込むが泣き止まない。これにはさすがの悠真も困ってしまう。


「……ハァ。…………お前は何をしたいんだ」


もう何度目かのため息を付くと朱里に問い掛ける。朱里は涙と嗚咽でなかなか喋れない。

そんな朱里に悠真は落ち着くまで自分のベットに腰を掛けた。


(…こいつの事だ。きっと俺と仲良くしたいとでも言うんだろう)


「…ヒック、わ、私は…ヒック……悠真と…ヒック……本当の友達になりたい」


「!!」


朱里が発した言葉は悠真にとっては信じられなかった。今まで、近付いて来る人は柊の名前に興味があるか哀れみかだった。

だが朱里は違った。今まででこんな事を言って来た人は居なかった。


「………俺は一人が好きだ」


「…あ………そうだよ、ね」


悠真から帰って来た答えに朱里はしょんぼりとする。その表情は何かに絶望したようだ。放っておけばまた泣き出すかもしれない。


「……だが、お前みたいな奴なら…構わない。ただし騒ぐなよ」


「わわわわ……うん!」


さっきまでの表情と反対に、今は太陽のような笑顔で悠真を見ていた。目に溜まっていた雫も消え、朱里らしさが出ていた。


「……ハァ」


(…俺も甘くなったな)


「あれ? 悠真、笑ってる」


朱里の言葉にハッとした悠真だが遅い。したばかりの約束を破っているのも気付かずただ騒ぐ。だが悠真の表情は少し吹っ切れたような、表情が柔らかくなった気がした。


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