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最強の魔法使い  作者: みか
一章 日常編
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襲撃


氷乃先輩に着いていくと緑の芝生が一面に広がっている場所に着いた。そこに古株寮とみられる連中がバーベキューを楽しんでいた。



「おーい、晴人君!」



氷乃先輩がそう言うと向こうにいた人が一斉にこっちを向く。芝生に足を踏み入れ近付くと肉のいい匂いが鼻につく。



「おや、氷乃……この二人は…そうですか。遅刻した方達ですね」



答えたのは優しそうな先輩だ。氷乃先輩を呼び捨てにしている事から二年生だと分かる。先輩は悠真と朱里をじーっと見つめる。



「初めまして、結城晴人ゆうき はるとです。貴方達の事は知っています。遅れて来たとはいえ、これから同じ寮でクラス仲間です。楽しみましょう」



晴人先輩はそう微笑んだ。黒髪に眼鏡。眼鏡の後ろ見える瞳は細く、優しそうな印象だ。晴人先輩の後ろには三人の人が居る。



「遅れてすいませんでした!私は前園朱里です」



「……神崎悠真」



朱里が自己紹介をし、流れで悠真も自己紹介をした。



「……では、次は貴方達の番ですよ」



晴人先輩がそう言うと後ろに居た人達が作業を中断して前に出てきた。一人が男子で残りの二人は女子だ。



「は、初めまして!浜野涼はまの りょうです。二人と同じ一年生だよ」



浜野と言う生徒は肩まであるピンク色の髪でクルクルとカールしていて可愛らしい。小柄で小動物を連想させる。背はこの中で一番小さいようだ。



「……初めまして。鮎澤忍あゆざわ しのぶと申す…以後、お見知りおきを」



鮎澤先輩は綺麗な黒髪に冷たい印象を与える瞳。名前の通り忍者のようだ。背は悠真より大きいかもしれない。



「…俺は如月朝日きさらぎ あさひ。あだ名はあーちゃん先輩とかひーちゃんだな、よろしく」



如月先輩は短髪の黒髪で爽やかな印象。体はしっかりしていて脱いだら凄そうだ。



「自己紹介も終わった事ですし、早速食べる事にしますか。どうぞ遠慮せずにた…」



「神崎 悠真!俺はお前をぶっ殺しに来たぜ」



突如、木の陰から一人の男子生徒が出てきた。悠真の


名前を叫んでいる。だが、当の本人は無視し焼けた肉を食べていた。



「って、おい!俺の話を聞けぇ」



「悠真。誰なの?悠真の事をぶっ殺すとか言ってるけど何かしたんでしょ」



朱里が俺の耳元でそう呟く。そう言われても心当たりが無いのだから困る。



(…面倒くせぇ)



「相手にしないなら俺からやってやる!ディ・リーザス・ル・フリード」



男子生徒はそう叫ぶと足元に白い魔法陣が現れる。白という事は"氷"属性だ。構築が終り空中に数個、尖った氷の塊が浮かぶ。



「ちょっと君!学園内で魔法の使用は禁止です。というか誰ですか!」



(…相手が魔法を使うなら俺も)



「…炎の精霊王の名の下に我は見透かす者なり。ル・グレスト・レ・アルマージ」



悠真は詠唱を唱える。男子生徒の足元に魔法陣を展開させ、男子生徒の魔法である氷の塊が飛んでくる前に倒すという作戦だ。



「な、なんだ!」



どの魔法使いも同じ、魔法を詠唱し魔法陣を展開している時は動けない。だが稀に動ける者もいる。



「……終りだ」



悠真の声と共に魔法が発動した。男子生徒の足元に展開された魔法陣から勢いよく炎が包み込んだ。


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