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最強の魔法使い  作者: みか
二章 入れ替え戦編
32/106

処罰


「…悠那 そこ崩れやすいから気を付けろ」


「うん、分かった。ん?キャーー クモ!!こっち来るなぁ」


悠真と悠那が何故こんな事をしているのか。遡る事、一時間前。












「生徒会室はここだな」


「う、うん」


二人は今 生徒会室の前にいた。生徒会室は職員室の隣にあり扉が少し豪華だ。緊張気味の悠那に代わって悠真が扉をノックする。


トン、トン


「どうぞ」


中からそんな事が聞こえ悠真は扉を開ける。中は意外にも普通でソファが二つ、机を挟んで置いてありその奥には校長の机のような立派な机と豪華な椅子がある。その椅子に座っているのは二人がよく知る人物だった。


「……氷乃先輩 貴方が生徒会長だったとは」


「ふふっ。キミと初めて会った時の事を覚えていますか?あの時 異変がないか見回りしていたんですよ」


二人の会話について行けない悠那はふて腐れていたが誰も気付かない。


「さて、本題に入りましょうか」


そう言った氷乃の言葉に緊張感が走る。氷乃は豪華な椅子に座ったまま少し高めの机の上の資料に目を掛ける。


「あ、あの!私 学園内で魔法を使った事は謝ります。でも悠真は関係ありません だから処罰は私だけ受けます!」


まるで台風が来たかのような勢いで一気に言い切る。言い終わると苦しそうに息を吸う。


「そうですね、ですがそれは出来ません。これは連帯責任という事です 分かって下さい」


「そんなぁ」


「…もう良い悠那 それで氷乃先輩、俺たちの処罰はどうなるんですか」


問題はそこだ。流石に一度校則を破っただけでは退学にならないが何かの処罰は決まるだろう。悠真は氷乃の言葉を待つ。


「…学園内で無断魔法使用の処罰を言います。神崎君は“特別競技場”という場所を知ってますか?」


入学したばかりの悠真には分からない事だ。そもそもそんな場所があるのも知らなかった。


「…いえ、知りません」


「やはりそうですか 特別競技場は今年度の入れ替えトーナメントの会場となる場所です。今まで使われていなかったので荒れています」


「その競技場を二人で掃除しろ、と?」


そこまで言うと氷乃は微笑む。どうやら悠真の言った事は正しいようだ。だが、競技場と言ったら全生徒が入れるような広い場所だが二人で掃除するのには無理がある。


「キミの疑問はよく分かっているよ。流石に二人だけでは無理だ 全てとは言わない。処罰の期限は1週間だ 友人にでも手伝って貰う文には構わない」


「分かりました!頑張って掃除します」


気合い十分の悠那に悠真と氷乃は思わず笑みが溢れた。











そして現在。競技場は悠真が想像していたより荒れていた。オリンピックが開催されるような広い競技場だが中は凄かった。埃まみれは当たり前、物が倒れていたり虫がいたり。手の着けようがない。



「…悠那 そこ崩れやすいから気を付けろ」


「うん、分かった。ん?キャーー クモ!!こっち来るなぁ」


天井もボロく、ボロボロと落ちてくる。そんな中、悠那は入口付近 悠真は更衣室を掃除する。しばらくして大体が終わり悠那の様子を確認しようとした時


「きゃあああ」


悲鳴が聞こえた。悠真は急いで更衣室から出る。するとうずくまる悠那を見付けた。



更新、遅くなってしまいすいません。

おかしな所があれば言って下さい!

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