入れ替えトーナメント出場者
「えー、これから入れ替え戦へ出場する人を決めたいと思います。自分が出たいという人は挙手をお願いします」
次の日は早速出場者を決める事になった。今もクラス委員の二人が前へ出ている。
「俺は出るぜっ!」
勢いよく立ち上がる皐月。周りはおぉーと関心している。クラス委員の一人が黒板に皐月の名前を書き込む。
「挙手は皐月だけかぁー」
「それでは次は推薦でいきます。誰かこの人を推薦したいという人は居ますか?」
推薦という言葉が出るとさっきのような静かさが嘘のように一斉に手が上がった。
「えっと、それじゃ松原君」
「おぅ。俺はやっぱり神崎だな!だって精霊王と契約してるし、強いからな」
松原がそう言うと周りも「神崎君がいい」と口を揃えて言う。
(…まぁ、予想は出来てたが)
「か、神崎君はどうかな?」
クラス委員の一人は悠真をじーっと見つめる。それどころか周りからの視線も悠真に注がれていた。やがて観念したのかため息を漏らして悠真は頷いた。こうして黒板に悠真の名前も追加される。
「後二人、誰か居ない?」
そう聞くが誰も手を挙げようとしない。これには流石にクラス委員も困ってしまう。
「ま、今日はこんなもんで良いんじゃないか?まだ5ヶ月あるんだし。そろそろチャイム鳴るから授業終わりにするぞ」
助け船を出した秋葉に助けられクラス委員は自分の席に着く。号令が掛けられ今日の授業は終わった。
「兄貴、一緒に頑張りましょう!」
「そうだな」
「…………」
「朱里ちゃん?」
「ひゃう!?」
ボーッとしていた朱里は後ろにいた涼に気付かず驚いた。涼はクスクス微笑み朱里は頬を紅くさせている。
「ど、どうしたの?」
「もう授業終わりだから一緒に帰ろうって誘おうと思って…驚かせちゃってごめんね」
気が付くと教室には朱里と涼しか居なく、騒がしい音がしない。夕陽が射し込む。オレンジ色の空を烏が飛んでいる。
「…あのね、涼ちゃん。私……本当はトーナメント。悠真と一緒に出たいの…でも私、弱いから言えなくて」
(そう、私のせいで負けたらクラスの皆だって)
「………大丈夫」
そう言って涼は朱里の手を握った。握られた手は温かく優しかった。
「光属性は治癒の魔法……魔法で傷付いた悠真君や皐月君を癒してあげられる光属性は必要だと思うよ?私も一緒に行くから、先生の所に行こう」
「う、うん。ありがとう」
勇気を出して職員室に向かった。秋葉はまだ居て朱里と涼の話しを真剣に聞く。
「…そうか。よく言ったな、頑張れよ」
「はいっ!」
朱里は悠真達の為、強くなると誓った。
これにてトーナメント出場者が決定した。
一年生……Aクラス…平家、清水、黒曜、倉野
Bクラス…東藤、高坂、塚本、零堂
Cクラス…神崎、日向、前園、浜野
二年生……Aクラス…黒曜、谷原、伊集院、千野原
Bクラス…綾瀬、皆本、四島、遠野
Cクラス…結城、如月、鮎澤、連城
三年生……《当日発表》
以上の者は正々堂々と勝負し、励む事。
長くなってしまってすいません。
名前が沢山出てきますが最小限、一年生のAクラスの黒曜とBクラスの全員、二年生のAクラス黒曜。三年生は覚えて貰いたいです!所で黒曜が二人居ますが間違えとかじゃなく、兄弟です。いずれ出てきますので…




