表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の魔法使い  作者: みか
一章 日常編
23/106

決着


「…何を笑っている」


皐月の相手である黒いローブの女子生徒は短くそう言った。ローブの隙間から女子の瞳が見えた。皐月を真っ直ぐに睨んでいる。


「お前みたいな奴を倒せるのが嬉しくてな…始める前に自己紹介しようぜ?俺は日向ひゅうが 皐月さつき、氷属性だ」


「…ふん…属性まで答えるのか…まぁ良いが。僕は零堂れいどう 月宵つきよ、無属性だ。では始めようか」


戦いが始まった時、月宵から物凄い気迫が放出された。皐月は圧倒されながらも詠唱を唱える。


「す、先制攻撃だ!ディ・リーザス・ル・フリード」


皐月は詠唱を唱える。それに対して月宵はただ大人しくその場を動かない。それが皐月を苛ただせる。

構築が終わり魔法陣が展開する。それと同時に複数の尖った氷の塊が空中に現れた。


「……それがお前の魔法か」


「そうだ。お前は終わりだ!行け」


そう叫びと氷の塊は月宵に向かって飛ぶ。勝利を確信していた皐月は微笑むが次の瞬間、驚くような事が起こった。


━━━━━━━…ヒュン


まるで見えない壁に跳ね返されたように皐月の放った氷の塊が全て壊された。月宵が詠唱を唱えた様子もなく魔法陣も現れていない。つまり考えられるのか詠唱無しで魔法を使ったという事だった。


「…ぐっ、お前上級魔法使いか」


「それは合ってるが少なくとも僕は詠唱無しで魔法を使う事に少し抵抗があってな、極力使わないようにしている」


(…なら何でさっき俺の魔法を?)





「…あいつ、強いな」


「当たり前だ。それより最初始めに詠唱を唱えた事を覚えているか?」


東藤と戦う悠真は戦いが始まった時の事を思い返してみる。確かに最初、詠唱を唱えていたが魔法が発動する事がなかった為失敗したのだと悠真は思っていた。


「あれは失敗したのではないのか」


「この俺が失敗する訳が無いだろ。それではお前達に見せてやろう…絶対的な闇を…」


「発動」と叫ぶと空中に黒い魔法陣が現れ、そこから黒い霧のようなものが空中を覆う。悠真達も周りが一切見えずに視界が遮られた。


(これが奴の魔法かっ)


悠真は念のため口元と鼻を腕で隠す。この霧が毒だったと過程してだった。





「ふっ…東藤の奴、発動したか。まぁ良い。どうだ皐月…絶対的な闇は?」


(…ぐっ……これもあの東藤の魔法か)


「……絶対的な闇も僕の前では関係ない。見せてやろう」


そう言うと月宵は皐月の攻撃を防いだようなあの壁を放出した。そのお陰か月宵の周りだけは闇を退けている。


「……お前を倒す前に僕の力を見せてやろう…虚無の精霊王の名の下に我は言霊を操る者なり」


「なっ!」


月宵は確かに虚無の精霊王と言った。皐月が憧れる悠真と同じ精霊王と契約している者と知り戦意喪失する。


「…ふふ…日向 皐月、お前は自分で自分を攻撃しろ。それでお前は負けだ」


皐月に異変が起こった。自分の体が勝手に動くのだ。そして同時にこれは月宵の仕業だと確信した。


「…うぐっ…で、ディ・リーザス…ル・、フリードぉ」


皐月の意思とは関係無しに言葉を発し詠唱を唱えてしまう。魔法陣は自分の足元へ現れる。そして構築が完了し発動した。氷の塊は皐月に向かって飛ぶ。


「グアアアアアアアッッ━━━!!」


皐月は糸が切れた人形のように崩れ落ちた。そしてその瞬間、悠真達の負けが決まった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ