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最強の魔法使い  作者: みか
一章 日常編
22/106

Bクラスの実力


「…一組ずつでは時間が少ない、二組ずつ行う。監督は私と龍王だ」


最初に戦うのは悠真、朱里、皐月、涼の組と東藤のチーム、そしてもう一組のチームだ。それぞれが敵と向き合う。


「……どちらかのチームのうち、一人でも戦闘不能になればそちらのチームは負けだ。あんまり長くなるようなら引き分けとする……では始めっ!」


いよいよ始まった。悠真と東藤はまだ手を出さない。まだお互いの実力が分からない為、無闇に攻撃は出来ない。それにこれはチーム戦という事もあり慎重にいかなければいけない。


(…くそッ、どう攻めれば良いのか分からねぇ)


「……来ないのか、なら俺から行くぞ!レ・ヒューマ・ディ・ホライゾン」


東藤は詠唱を唱え始める。東藤が魔法陣を展開している間に他の三人は攻めに来た。


「きっ、来たっ!」


チームで戦うという事が慣れていない悠真達はもはや素人同然だった。あっさりと悠真の陣地へ侵入した三人は朱里、皐月、涼に一人ずつ付く。


「ふん、遅いよ。エルヴィス・レ・リュース」


朱里の懐に入った一人は詠唱を唱える。すると朱里の足元から緑色の魔法陣が展開した。


(は、速いっ!やられちゃう)


「ははッ……お前のせいで負ける事になる。発動だ」


風属性は詠唱も短く、すぐに発動出来る。朱里の足元の魔法陣は既に発動の準備が完了していた。だが風属性とは別に詠唱が短く鋭い攻撃が出来る属性がある。


「……リ・ヴォルティス・ディ・レーシック」


そう叫ぶ声と同時に朱里と戦っていた生徒の真上に魔法陣が現れた。色は黄色という事はいかずち属性となる。


「…くっ………"cancelキャンセル"!」


そう叫び生徒はすぐさま後ろへ下がるが魔法が発動し凄まじい雷が落ちてくる。直撃は避けたが少なからずダメージは受けた。


「……賢明な判断だ。ほとんどの魔法使いは詠唱してしまえば発動するまで他の魔法は使えない。だが"cancelキャンセル"、つまり詠唱破棄をしてしまえば動けるようになるからな」


「…ほぅ、Cクラスの者もやるな。だがあいつらだって簡単には終わらないぞ」


そう言って東藤は怪しく微笑む。そんな様子に悠真は気を引き締める。


「あ、ありがとう涼ちゃん」


「ううん。大丈夫だよ」


「…くっ、まさかいかずち属性が居るとは…油断した」


「おいおい高坂、そんな調子で倒せるのかよ…cancelキャンセルの反動は?」


涼と対峙していた大柄な男子生徒が高坂と呼んだ女子生徒に近付く。


「…幸いにも上級魔法じゃないから反動は無いわ。それにしてもムカつくわ」


高坂はそう言って朱里を睨む。そんな高坂を大柄な男子生徒は大人しく見ていた。


「…ねぇ、大我たいが。あいつら手を組むみたいだし私達も組みましょう」


「おう。じゃあ、早い事、決着を着けるか」


「……どうやらあっちも組むみたい。大丈夫かな、私……涼ちゃんの足手まといになるかも」


「大丈夫だよ、朱里ちゃんの光属性魔法だって強いと思うよ?」


元気付けられた朱里はようやく自信が戻ったようだ。そんな光景を見ていた皐月は自分と対峙している小柄な女子生徒に目を向ける。今にも倒れそうな細い体をゆらゆらと動かしている。体操着の上に黒いローブを着ている為、顔は見えない。そんな相手に皐月は思わず笑みが溢れる。



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