表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の魔法使い  作者: みか
一章 日常編
13/106

闇魔法


(先手必勝)


「…行くぞ……炎の精霊王の名の下に我は見透かす者なり…ル・グレスト・レ・アルマージ」


悠真は詠唱を唱えるがふと、視線がぶつかった黒曜 蒼真は笑みを浮かべた。同時に悠真の足元に黒い魔法陣が展開する。


(なっ!…こいつ、詠唱無しで魔法を)


魔法使いには上級者になれば詠唱を行わなくても魔法を使える者が居るらしい。まだ噂だが悠真は見たことが無かった。


「…くっ、ルーフェス・アーク」


悠真はとっさに別の魔法を使った。悠真の使った魔法は簡単な防御魔法で自分の周りに薄い炎の防御壁を作る魔法。魔法の構築は早いが威力が劣ってしまう下級魔法だ。


黒曜 蒼真の闇魔法が悠真を襲う。魔法陣から放たれた闇は悠真を肉体的、精神的に攻撃する。防御魔法を使っていたお陰で大怪我には至らなかった事が幸いだった。


「…どうした柊 悠真。お前の力はその程度か?それなら魔法使いを止めた方が身のためだぞ」


傷だらけの悠真を見て、見下すように黒曜 蒼真は言う。


「……ッ、まだ…終わっていない━━━━」


またしても悠真の足元には魔法陣が展開していた。既に構築は終わって発動する。魔法陣から放たれた闇は再び悠真を襲うが先程と何かが違う。闇は悠真を包み込むように覆った。悠真は完全に闇に包み込まれていた。


「………もしかしたら一生、出られないかもしれないな」


闇に包まれた悠真を見て黒曜 蒼真は言う。


「…おい、これはやり過ぎだ。これは強力な闇魔法…私の力では消す事が出来ないんだぞ!」


「……これは俺とあいつの戦いだ。姉さんは邪魔をしないでくれないか」


深い闇を持つ瞳で黒曜 秋葉を睨む。次に悠真に視線を移した。地面に力無く倒れている。それを見てただ笑みが止まらなかった。












「あれ?悠真…まだ帰って無いんですか」


授業が終わり寮に帰った朱里は寮長である晴人に話を聞いていた。


(……授業が終わった時……秋葉先生とどこかに)


「…どうやら心当たりがあるようですね?良かったら話して頂けませんか」


そう笑顔で話す晴人に朱里は心を許し、不審者の事も全てを隠す事なく話した。


「なるほど…」


「……やはりまだ悠真は帰って居なかったか。何やらいそがしそうだったから」


「え!し、忍先輩は悠真を見たんですか」


朱里は興奮して忍に詰め寄る。困惑していた忍だったが晴人の顔を見て落ち着きを取り戻したようだった。


「…つい先程だが、寮へ帰る途中に悠真を見た。あの方向は……今は使われていない第三グラウンドがある場所だ…と思う」


「第三グラウンドですか……朱里さんの話ではその秋葉先生も居ないのですね……ならば恐らく理由が」


(…悠真……まさか誰かと喧嘩してるんじゃ)


「ハァァ、腹へった!飯はまだかー」


「━━━━━…わ、私行ってきます!」


朱里はそう言うと急いで寮を後にした。残された晴人と忍は見つめ合い微笑み、朝日は訳もわからず唖然としていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ