対決
「なっ……いつの間に!!」
黒曜 秋葉やその周りの人物も驚くが悠真は驚かない。それはいつもの日常だからだ。拘束から開放された老人は悠真を呼ぶ。
「おぃ、悠真よ。聞いたがCクラスなんだってな?そんなんじゃAクラスには到底行けないな…それと、お前の祖父…源十郎にも勝てんよ」
“源十郎”という言葉に悠真の肩がピクッと動いた。源十郎とは柊 源十郎の事で柊家の当主であり幼い悠真を追い出した本人である。
「…………心配しなくても俺はあいつ《・・・》に勝つ自信はある。じゃあな」
そう言うと職員室を出て行ってしまった。
「全くあいつは。いつも無茶をする…………こういう性格は似てるがなぁ」
「あの、龍王さん。少しお話があるのですが」
営業スマイルを浮かべて話掛ける副校長。これがある事件へと繋がる事になる。
何気ない顔で教室へ戻るとクラスメート達の視線が悠真へと注がれる。
「神崎君帰って来た!」
「どうだったんだよ、神崎」
再び質問攻めに遭うが今回は誰の質問にも答えようとはせず、ただ教室の窓の空を見ていた。
(…悠真……何かあったのかな?)
そんな悠真を朱里は心配そうに見守っていた。時は流れ放課後。悠真は黒曜 蒼真との約束の場所へと急いだ。
第三グラウンドへ行くと既に黒曜 秋葉、黒曜 蒼真の二人は来ていた。これから始まる戦いに悠真は笑みが止まらなかった。
「……来たな…ではこれから黒曜 蒼真VS神崎 悠真の勝負を始める。ルールはどちらかが戦闘不能になるか、負けを認めるかだ。なお、相手に今後、障害に残る魔法、もしくは死亡させるような魔法は禁止します……では始めて下さい」
悠真と黒曜 蒼真は向かい合う。お互いに動かない。緊張感が増す中、悠真が動いたっ━━━━━━




