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最強の魔法使い  作者: みか
二章 入れ替え戦編
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裏切り者の正体





「フフッ。ここでの用事は済んだからね、そろそろ帰らせてもらうよ」



「ま、待て! 用事って……一体何をしようとしてるのっ」



「……んー。しょうがない、教えてあげるよ……ほら、これは何だと思う?」



悠人はそう言うと眩い光を放つ球体を見せた。ただ、この球体を見た源十郎は顔を歪ませる。



「本気か?それは、その球体は…」


「ん〜、勿論知ってるよ。この球体にはこの世界を保つ力があるんでしょ」



余裕そうに笑みを浮かべる悠人だが、他はそうもいかない。



「世界を…保つ……力?」


「そうだよ。この球体は十傑の魔力が込められている……そうだよね?柊当主様…」


「ぐっ…」



十傑の魔力が込められた球体。

取られちゃったらどうなるの!?



「悠人……悠人の目的は何っ!? 世界征服でもしようってゆうの?」


「……いや、目的は征服じゃないよ。禍罪の者の目的は………この腐った世界を、もう一度創り直すのさ!」



ハハハハと両手を天へ上げて笑う悠人に誰もが恐怖を覚えた。



「本気か。この世界を創り直すなど、お前達に出来る訳がない」


「……んー、そうかもね。ただ、この世界には存在してはいけない者、イレギュラーな存在がいる。そいつらが居る限りは平和にもならないだろうね…」



…え?

なんで悠人さん、悠真を見るの…。



「…フフッ。あんまり喋り過ぎると怒られちゃうからね…ここら辺で失礼しようか…ーーーーーー…」




突如、飛んできた炎が悠人に直撃した。

爆発の煙に包まれ、悠人の姿が見えなくなる。その隙に攻撃した人物が姿を現わす。



「あ、龍王さん! 時雨さん!」


「…遅くなりました」



目の前には龍王と時雨の姿があった。

駆け付けた龍王の目に写る、惨劇に顔を歪ませる。



「フフフ……流石は龍王。No.3が居なければ危なかったかもしれないなぁ」



「な、防がれた!」



声がする方へと目を向けると、悠人の他にもう一人紅いローブを身に纏う人物が立っていた。



「ほら、この学園には戻って来れなくなるから。お別れの挨拶でもすれば?」


「…………」



促されて紅いローブの者は一歩、前へ出る。

そしてフードに手を掛けフードを取った。



「……え……?…」


「な、嘘…だろっ!」



視線の先には紅いローブを身に纏う、涼の姿があった。学園で過ごした涼とはどこか違う、冷たい瞳で見据えていた。



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