サバイバル!
僕、山本匠はサバイバル中です。
でもまだなにも捕まえていません。
いや、見つけても、すぐ逃げちゃうから。
あっ、あんなところにウサギ的な生き物が。
捕まえよう。
もう、お腹の限界だ。
あっ、逃げた。
くそう、止まれよーー
あっ、止まった。
何で?
まあ理由は後で考えることにして、捕まえよう。
捕まえた。殺そう。
だって殺して食べてたじゃん。
…………………………。
でも、でも、殺そうと思っても、殺そうと思っても、殺せない。
今、気ずいてしまった事実。
殺すということが辛い。
よく考えれば前の世界で、こういうもの食べてたんだよな。
でも、殺せない。
あっ、このウサギ、動けるようになってる。
でも、お腹が減っていなくなったし見逃そう。
ウサギが走って逃げてるのを見ながら僕は、考える。
殺すってこんなに辛いんだ。
一回でも殺してしまったら、罪を背負って生きていく事になりそうで怖い。
でも、僕は、そうやって殺された生き物達を食べて生きてきた。
だから、次は殺してしまうかもしれない。
でも、僕が、罪に耐えれるか、それは、分からない。
もしかしたら、今の自分とは全く違う存在、いや、全く違う考え方になってしまうかもしれない。
怖い、怖いけど、今はそうならないように願うしかない。
願うことしかできないのだから。
そういえば、何で急にお腹がいっぱいになったんだろう。
一回戻って聞いてみよ。
魔物の所に戻りました。
何で急にお腹がいっぱいになったかは、さっき聞いたことによると、さっきウサギを止めたのは、魔法で、無意識の内に発動したみたい。
ちなみに効果は、自分を、中心にして、自分の空間を作り、そこに自分がしたいことを願えば、それを、魔力で叶えるというものだ。
ウサギの時に発動したのは、相手の動きを止める能力だ。
更に、自分の空間は、広げることもできる。まあ、魔力の失う量は、増えるけど、僕の魔力は、ばかでかいらしいから、十分便利だ。
話が変わってしまったが、お腹が減ら無い理由は、僕の体のなかからこんこんと魔力がでていて、それを、体の養分へとかえているかららしい。
これまで、お腹が減っていたときもあったのは、魔力が、入っている所が、封じられていたからしい。
でも、魔法を使ったことにより、それがとけてしまい、今のようにお腹が減らなくなったということだ。
いやーもう安心した。
もう、殺さなくていいんだなと有り難く思った。
あと、魔物も、何も食べないんだって。
そのかわり魔力を食べるらしい。
そうだ。
魔法を何時でも使える様に練習しよっと。
使えといて損はないしさ。
と言うわけで練習し始めました。
練習が終わりました。
結果だけ言うと、一回めで使える様になりました。
いや、魔法、こんな簡単でいいのかよって突っ込みたかったけどね。
ということで明日に備えて寝ることになりました。
まあ、魔物の背中に乗せてもらうから寝る事はないんだけどね。
あと、寝る前に魔法で、よく寝れる様にしといたからぐっすり眠れたよ。
いやー、魔法って便利だなって、僕の意識が闇に落ちる前にまたまた思った。