町へ向かおう!
町に向かおう。
とはいっても何処にあるんだよ!!!!
死ぬ。
「どうすればいいんだ」
僕、山本匠は、いま腹ぺこで死にそうです。
「なんでもいいから食べたい」
ほんとに重力が重いから少し歩いただけで死にそうです。
あれ?
お家がみえる。
腹ぺこで幻影が…………。
「じゃない!!」
あれは家だ。
ほんとに家だ。
僕はその家に突進した。
△▲△▲△▲△▲
私は、昔、冒険者として有名だった。
仲間と共に様々な相手を倒してきた。
そんなときがとても楽しかった。
でも、仲間が一人死んだ。
また仲間が死んだ。
そして、
彼女はいつの間にか一人になった。
その彼女も年老いた。
彼女は引退を決意した。
彼女は小屋を建て、一生その小屋で過ごすことにした。
そして何年かたったある日。
ゴンッ
「あら、客のようだわ。
めずらしい」
彼女の家に客がきた。
「入っていいわよ。鍵はあいているわ」
彼女の声に答える様にドアが開いた。
そこにいたのは、見るからにお腹が減っている人だった。
「食べ物をください」
彼が言った。
△▲△▲△▲△▲
ここの家の人は、親切な人で、食べものを分けてもらった。
それにしても腹ペコのときに食べると凄い美味しく感じることがわかった。
いや、本当に美味しかったんだって。
あ、そういやあの人、名前リカなんだって。
いやー、あの人いい人だなーって心の底から思ったよ。
ちなみにこっちも自己紹介済み。
いや普通名前ぐらいは言っとかないとな。
あとさっき魔法はあるのか聞いたら普通にあるんだって。
流石、僕の感は当たるなあ。
あと、今、僕の前にリカさんがいます。
年齢は、……80ぐらいかな?
そういやギルドとかレベルって有るのかな?
こういうのも男の夢だしあったらいいんだけどね。
うんうん。
……………………。
聞けばいいじゃないか!!
知ってるかもしれないし。
ということで早速聞いてみることにしました。
「ねえリカさん」
「なんだい、匠くん」
「この世界ってギルドとかレベルは有りますか?」
「有るわよ、でもこの世界って他の世界から来たって感じね」
「…………はい、他の世界から来ました」
「そうなの」
「!!!!驚かないんですか????」
「まあ珍しいけど驚くほどではないわ」
なんということだ!!
異邦人が他にもいるのか!!
珍しいと思っていたけどそれほどではなかったのか!!
僕が、こんなこと考えていたらリカさんが話しかけてきた。
「ねえ、匠くんは異邦人らしいけど、国の名前はなんなの?」
「…あ、はい、日本です」
「日本ねー。聞かない名前だけど、平和だった?」
「あ、はい」
「ふーん」
そのときのリカさんは、遠くをみているように、僕は感じた。
そういえば、レベルってどうやって見るんだろう。
うん、聞こう。
「あのー。レベルってどうやって見るんですか」
「えっ?……ああ貴方異邦人だったわね。ええっとまあ見たいと思えばいいんだよ」
へー。見たいと思えばいいんだ。
やってみよう。
もしかしたらゲーム的な………
山本匠
レベル1
えーーー。
せっかくチートかと期待したのにーーー。
はあ。
そんなこと思ってるとリカさんがレベルを聞いてきた。
「レベルはどうだった?」
「1でした」
「そう、ならレベル講座にいったら。レベル上げさせてもらえるよ。あと、場所は、ここから南に歩いて行けば着くでしょ」
「!!!!本当ですか?」
「うん、まあお金がいるけど貸してあげるわ」
「ありがとうございます。でもどうしてこんなに気を使ってくらるんですか?」
「このままだと死ぬからよ」
「はあ」
「じゃあ寝なさい。明日行くんだから」
「分かりました」
ということで寝ることになりました。
あと寝る場所は貸して貰った。
いい人だなーってまた思った。
明日はレベルをいっぱい上げるぞ!!!!
あと、服を買うぞ!!
そんなことを考えながら僕の意識は闇に落ちた。