(笑)
◇◇◇◇◇
俺はあの時、見えていた……あいつの歪んだ笑顔を……あいつの危なさを………
あいつは女王……全てを手にする……
◇◇◇◇◇
「何で……翔ちゃんがここに…?」
「よくもまあ、そんな嬉しそうな顔が出来たもんだ。俺は分かってんだぜ、お前のしたことが何かを」
ゲームがあと少しで終了するとき、俺のカードはハートの9とジョーカーであった。その後、千里からカードを引いた俺はもう一枚のジョーカーを手にする。
だが、そのカードは本当はジョーカーなんかじゃなかった……ハートの9だったのだ……つまり、千里、もしくはより前の人間のしたことだと推測される。
「俺は、そこまではお前のことなんて疑ってなかった……でも、あの……罰の時のお前の顔で、擬懼は確信に変わったよ。震えていたのは笑いを堪えていたから。顔を隠していたのは笑顔を隠す為だ。……これで全てが解けた。千里、お前はクズだ。生きるに値しない……俺は彼氏なのに……」
「……だから何?! 彼氏だから裏切ったりしないと思った? そんなことないわ! いつも、信頼なんかは糞よ! 何より大切なのは自分! 他人は関係ない! 生きれれば良いの!」
千里は正に怒気に満ち溢れていた……これが、千里の本性なのだろう。
「………違う、そういうつもりで言ったんじゃない……俺はお前の彼氏だった……だから、もっと早くお前の闇の部分を知って、理解して、その深い闇を消し去ってやらなきゃなかったんだ……千里……俺のせいだ……全て、俺が悪い…」
先程は殺してやろうと思っていたが、千里の顔を見ると、そんな気持ちは何処かへいってしまい、逆に愛しさが満ち満ちて来る。
やはり、自分の運命の人は千里なのだと確信する。
翔は強く願った。
今の俺の言葉で、改心してくれ、己を変えろ!…と。
「うっ?! うぅぅ……うぁぁああああああ!!」
体が熱い……焼ける様だ……ドロドロと溶けていく感覚……
「ち……ちさ……千里………」
意識が薄れていく中、翔は最愛の人の声を聴いた。
「よくわかってるじゃない…そう、あなたが悪いのよ! 私はいずれ全てを動かす人間となる……あなたの様な足枷はいらないわ……」
そう…彼女は完璧に的外れなことを言っている……何故ならここは…すでに冥界であるからだ。
-完-
説明は特に無いです。
質問は受け付けません(笑)




