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幼馴染がいろいろおかしい  作者: てんまる99


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2/4

高嶺の花もいろいろおかしい

俺、須藤律斗すどうりつとは、ある朝学校一の美少女、藍染春香あいぞめはるかに声をかけられた。

ほとんど初対面の俺にどんな用が有るのだろう‥

遅刻ギリギリで校内へ駆け込んだ俺に、学校一の美少女、藍染春香が声を掛けてきた。


「須藤君‥お願いがあるの‥」

「あ、藍染さん‥?」

ちょっと挙動不審に成ってしまった。

そりゃ、入学以来、数回しか会話したことの無い女子に突然声を掛けられればそうなる。


「教えて欲しい事があって‥」

と、ここで壁のスピーカーから予鈴が鳴った。

「あ、時間‥それじゃあ、放課後に‥えと‥図書室で会える?」

「あ、ああ、了解」

クラスの違う俺と藍染はそこで分かれ、急ぎ足で教室へと向かった。


教室で自席に着いてからも、俺はさっきの事を考えていた。

これを機に藍染と少しでも話せる様に成れば、そりゃ嬉しい。

だが、あの時の藍染の表情は、どちらかと言えば深刻で‥困り事でも抱えているのかも知れない‥。

しかし、あのお嬢様にトラブル‥?


「須藤、おい、須藤!」

そんな事を考えていると、突然呼ばれた。


「へっ?」

声の方を見ると、数学教師の大山先生が教壇からこちらを睨んでいた。

「へっ、じゃない。ここの数式、解いてみろ」

「え〜‥」

しまった、授業を全く聞いてなかった!


『56ページの数式2』

斜め後ろから宏が教壇に聞こえない様にヒソヒソ声でフォローしてくれた。

慌ててページをめくり、問題を確認する。


「あー、3x+2y+8?」

「正解だが、授業はちゃんと聞くように。全く、ゲームもほどほどにしろよ?」


俺のゲーム好きを知ってる大山先生は呆れながら、そう言った。

「は~い」

俺は後ろ手でこっそりと宏に手を振りながら着席する。


それからの授業も藍染の事が気になって、全然集中できなかった‥。


そうしていると、あっという間に昼休み。

俺は宏と連れ立って学食へ向かった。


廊下で藍染達の女子グループと行き合う。

今日は天気も良いし、校庭で弁当でも食べるのだろう。

すれ違いざま、藍染は俺に小さく目配せをした。

今日の約束の確認?

俺もこっそりと頷く。

イケナイ隠し事をしている様で、ちょっと緊張した。


「おいっ、今!」

目敏く見つけた隣の宏が、俺に軽く肘打ちをする。

「痛いって」

「一体どう言う事だよ?」

「後で話すよ」

俺達は言いながら学食に向かった。


今朝、先に教室に入った宏は事の顛末を知らない。

学食で昼飯を食べながら軽く説明した。


「お前、遂に始まった‥のか?」

興奮気味に宏が言った。

「さっぱり分からん‥」

「おれ、藍染と一分話せるなら、CDの百枚は買うぞ」

「知ってる」

「なんだ、もっと盛り上がれよ」

反応の薄い俺を見て呆れる宏。


「ちょっと深刻そうな顔をしてた‥と思う」

「マジか」

「思い違いで無ければ良いけど」

「そうか‥藍染を助けてやってくれ、頼む! 今日の昼飯、驕るからっ!」

宏は両手を合わせて俺を拝んだ。


「いや、もう食べてる。と言うかお前は藍染の何なんだ‥」

「ファンだ」

「うん、知ってる」

その後、宏の熱心さに嘆息しながら昼飯を食べ終えた。


午後の授業も終わり、俺は図書室に向かった。

てっきり宏が同行したがるかと思ったが‥来なかった。

本気の相談なら、一対一でちゃんと聞いてあげてくれ、だそうだ。

ファンの鑑の様な態度の宏だった。


俺は女子と待ち合わせなんて小学校以来だから、少し緊張していた。

しかも相手があの、藍染だなんて。

思わず足が速くなるのが自分でも分かった。


図書室に入って見回すと、藍染が部屋の奥、窓際の席に居るのが見えた。

少し明け放たれた窓からのそよ風に、黒髪が揺れていた。


入室した俺に気付いたのだろう、軽く手を挙げて招く。


「須藤君」

近付いた俺に隣の椅子を手で示す。

ここに座れ、と言うことだろう。

てっきり向かい合わせに座ると思っていたので、少し動揺する。


「お、おう」

俺が隣に座ると、持っていた参考書を机に開き、それに顔を隠しながら、密着してくる。

優しい甘い香りがした。


「おしゃべり、禁止だから‥」

藍染は囁いた。

「分かった。それで‥頼み事って‥?」

俺も声を潜めて答える。


藍染は一瞬だけ逡巡したが、おずおずと口を開いた。

「あのね、変な事聞くと思われるかも知れないけど‥」

「うん。どんな事?」


「ナイフって、どこで手に入れれば良いの?」

「な、ナイフ?」

「絶対に必要なの。教えて欲しい」

藍染は真剣な面持ちで尋ねた。


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