第24話 隣の席の女子の名前
今日は12/2(火)。
優君の家に引っ越した翌日だ。
昨夜は優君が晩ご飯を作ってくれていた。
とっても嬉しかった反面、申し訳なさがあった。
お金も払えず、家事もできず……。
何もできず、迷惑しかかけてないのによくしてもらうなんて……。
鈴もそれを気にしていた。
私はあえて明るくしたけど、お互いに心の底は罪悪感でいっぱいだった。
「えぇ〜!? ママに言っちゃったの!?」
「当たり前でしょ。あのお金はお母さんが用意したものだよ? ちゃんと報告しないと」
「お、怒ってた……?」
「もうカンカン。帰ってきたらしばくって言ってた」
「い、嫌だぁ〜……!?」
私と鈴は今、学校に向かって歩いている。
優君の家から学校までは、徒歩で通える距離だった。
二十分もかからない。
ちなみに、優君は私達が起きる前に起きていたようで、私達の朝食、私達のお昼のお弁当を用意してくれていた。
そして、美化委員の仕事があるため、もうすでに学校に登校している。
私は昨日、お風呂に入りながらお母さんに鈴が財布を無くした事を報告した。
そしたら、大激怒。
『なんで湊が持っておかなかったの! 鈴に持たせたら無くすに決まってるでしょ! あ〜もう! 帰ったら二人ともお説教だからね! しばき倒すから! 優君に迷惑をかけないようにしないさいよ!!!』
と、電話越しに怒鳴られた。
うん。鈴も悪いけど鈴の事を信用してしまった私も悪い。
お母さん、怒ると怖いからなぁ……実を言うと私も内心ビクビクしている。
「ねぇ鈴」
「ん〜?」
「あなた優君と同じクラスなんだから、連絡先くらい聞いといてよ」
「えっ……」
「私だと、会えるの放課後になっちゃうし。それに、放課後だと優君もういないから、聞くタイミングないのよ。だから聞いといて。連絡先聞いといた方が色々と便利だから」
「う、うん……」
な〜んか様子がおかしいな。
「鈴?」
「あ、えっと……」
「もしかして、話しかけるのが怖いの?」
「そ、そういう訳じゃないんだけど……なんて言うかその……」
「はぁ〜。まぁ、なんでもいいけど、ちゃんと聞いといてね。後、今日の放課後はちょっと用事があるから先に帰ってて」
「あ、う、うん。分かった……」
学校に到着し、私達は下駄箱で別れた。
鈴の後ろ姿を見ると、足取りがものすごく重そうだった。
「あんなんじゃ、余計に避けられるでしょうよ」
私は鈴が教室へと向かうのを見届けた後、階段を登り三階に向かう。
「私も今日は結構面倒くさいのよね……。あの人なんか怖いし……」
私は今日の放課後、隣の席の女子に優君との関係を説明しなければならない。
教室に入ると、問題の女子はすでに着席しており、私を見つけると昨日と同様にジッと見つめてくる。
(はぁ〜……)
心で深いため息をつきながら、私は席に向かう。
そして、視線を感じながら支度をする。
隣の席の女子は、私が席にいる間ずっと見つめてきた。
さすがにトイレとかにはついてこなかった。
よかった。
だから、お昼も鈴と一緒に屋上でゆっくり食べる事ができた(優君はお友達と食べる為不在)。
鈴はまだ連絡先を聞いてなかった。
そして、時間はあっという間に過ぎ、問題の放課後となった。
☆ ♡ ☆
「それじゃあ、聞かせてくれる? あなたと優さんがどういう関係なのか」
放課後、学校じゃ人の目があるからと言って、私と隣の席の女子はカラオケに来ていた。
いや、なんでカラオケ!? 別に教室でもよかったと思うんだけど!?
「そ、その前にあなたの名前を教えてくれない……?」
向かい合って座ってる為、視線が痛い。
そんな視線に目を合わせないように、私は伏し目がちにそう言った。
「そうね。相手に尋ねるんだから、私も答えないとおかしいわよね。私は針元 静。Gカップよ」
な、なぜカップ数を……?
「ほら、私は教えたんだから、さっさとあなたも教えて」
「あ、は、はい……」
私は、優君との関係を話し始めた。
女子の名前が明らかになりました!
名前を出す為だけに一話書くのはどうかと思ったのですが、流れ上そうさせていただきました!
楽しんでいただけていましたら、幸いです!
次話ではいよいよ、静が優の事に詳しい理由などが明らかになります!
次話をお楽しみに!




