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心に蓋をしてくれたみんな。  作者: 龍  岳
【様々な女子達、それぞれの思い】
19/24

第19話 灯と光の友情……?

「はぁはぁ……!」


 私は廊下を走っていた。


 梁矢君の写真を(ツーショットだけど)撮れたので、光さんがいる空き教室に向かっている。


「ふぅ〜……」


 空き教室に到着した私は、扉を開ける前に一旦深呼吸をする。

 呼吸と心を落ち着かせ、私は扉を開けて中に入る。


「遅かったわね」

「す、すみません……」

「それで? ちゃんと撮れたのかしら?」

「あ、えと……その……」


 どうしよう……この写真、盗撮じゃないから許してもらえるのか分からない……。


「何よ。見せなさい」

「はい……」

「これは……」


 スマホの写真を見せると、光さんは黙ってしまった。

 や、やっぱり駄目……だったかな……。


「あなた」

「は、はい!」

「これ……ものすごくいいじゃない!」

「え……?」

「優君のこんな表情、滅多に撮れないし、それにツーショットなんて一番撮りたい写真よ。それを撮ってくるなんて、あなたやるわね」

「あ、ありがとう、ございます……?」


 あ、あれ……? 思ってた反応と違うな……。


「あ、あの……盗撮ではないんですけど、い、いいんですか……?」

「あなたは何を言ってるのかしら」

「え……?」


 机に座って足を組み、腕を組んで睨まれてしまった。

 な、なんか威圧感が半端じゃない……。


「盗撮写真より、ツーショットの方がいいに決まってるじゃない」

「そ、そうなんですか……!?」

「当たり前じゃない。盗撮なんてそもそも犯罪よ? そんな行為より、本人の許可を得て同じ画角に収まる方が何倍も、何万倍もいいに決まってる。まさか、犯罪の方がいいとでも思ったの?」


 あ、あなたがそれを言いますか〜……!?


「じゃ、じゃあ……私は……?」

「えぇ。合格よ。これから、二人で優君を守りましょう」

「は、はい……!」


 光さんが机から降り、手を差し伸べてくる。

 その手を私は、嬉々として握った。


 なんで私は嬉々としてるんだ?


「それじゃあ、今日はもう帰りましょう」

「あ、は、はい」


 光さんに手を振り払われてしまった。

 あれ? あんまり友好的ではない? なぜ?


「あ、あと」

「ん?」

「連絡先、交換するわよ」

「あ、は、はい」


 ピロン♪


「さっきの写真、送って」

「あ、は、はい!」


 私はさっき撮ったツーショット写真を、光さんに送る。


「ありがと」

「あ……」


 光さん、乙女だ……。


「じゃ、じゃあね」

「あ、は、はい」


 送った写真を見た光さんの表情、あれは──、


「本気で恋する乙女の顔だ……」


 そっか。あの人、ライバルなんだ……。


 その日私は、どうやって家に帰ったか覚えてない。


 一日に色々ありすぎた。

 いや、本当に。色々ありすぎ……。


「はぁ〜……疲れた」

 光から合格をもらえた灯。

 これから二人で、どのようにして優を守っていくのか。そもそも守るとは?


 今後の二人の行動を楽しみにしていてください!


 次話から別のヒロインのお話になります!


 お楽しみに!

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