第12話 鈴の覚悟
どのくらい時間が経ったんだろう。
「……………私、寝ちゃってたんだ……」
部屋に帰って来て、そのまま寝ちゃってたらしい。
「よいしょ……」
私はベッドから降りて、部屋を出る。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「優、君?」
一階から話し声が聞こえてくる。
優君とお姉ちゃんが帰って来てるんだろう。
「す、優君と、どう接すれば……」
どうすればって、私が勝手に気まずいって思ってるだけで、優君は何も知らない。
「で、でも……この感情のまま、優君と会うの嫌だなぁ〜……」
私は部屋に戻ろうとした。その時──、
「鈴さん? 夕飯できましたよ〜」
「っ!」
優君の声! 昨日の夕方から聞いてないだけなのに、なんでこんなに嬉しいの?
優君の声を聞いただけで、心臓がバクバクして、うるさい……。
「は、は〜い!」
優君に、会いたい……! 他の女の子と会ってた事は気になるし、モヤモヤする。
でも──!
「優君に、今すぐ会いたい! 話したい!」
私は急いで階段を駆け下りる。
すると、下にリビングに戻ろうとしている優君が見えた。
会いたい会いたい会いたい会いたい!
気持ちが早まりすぎて、私は足が絡まってしまった。
「わ、わわ、わぁ〜!?」
やばいやばい! 家の階段で足踏み外して落ちるとか、恥ずかしすぎる!?
「おっと! 大丈夫ですか?」
「っ〜〜〜〜! う、うん……! あ、あの……ごめんなさい……ありがとう……」
「うん。大丈夫なら良かった。最近家での怪我とか増えてるらしいから、気をつけてね」
「は、はい……」
優君は私を抱きしめてくれた。
優しくそっと私を話すと、優君はリビングへと戻っていった。
「し、心臓の音、うるさい……!」
優君の腕の感触、腕と背中に残ってる……。
「はぁはぁ……!」
少しでいいから、収まって……! 胸の高鳴り……!
「お、お待たせ!」
私は意を決して、リビングに入った。
「お。待ってましたよ〜」
私は、優君が好き。それはずっと分かってた。
でも、それは少し違ったんだ。
私は、優君が【大好き】なんだ。
もう、他の事が手につかなくなるくらい大好きだから、モヤモヤするし心が苦しくなる。
優君、私決めたよ。
私、優君に振り向いてもらう!
距離を置かれようと、避けられようと、私は自分の持てる全てを使って全力で優君を振り向かせてみせる!
絶対に、好きになってもらうんだ!
覚悟しててね! 優君!
鈴の物語はまだあるのですが、一旦ここで終わりとなります。
当分先になるとは思いますが、鈴の心の物語、楽しみに待っていていただけると、嬉しいです♪
これから、鈴の優へのアプローチは積極的で刺激的なものになるので、楽しみにしていてください!
面白い! 続きが気になる! と思っていただけて、お気に召していただけておりましたら、ブックマークなど、どうかよろしくお願い致します!




