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不仲

「やっぱりウソだったじゃないですか!!」

話し終えると、レイさんが真っ先に口を開いた

「話したからいいだろ!」

「でも私にウソついたじゃないですか」

「ウソはついたが訂正した」

「ストップ!ストップ!ストップ!!

2人ともケンカしないの!」

そう担任に言われ、

素直に謝罪をしようとした

「すいません」

「すみません」

彼女と被ってしまったため、

お互いに睨み合う。

またケンカになると思ったのか、

担任が、また2人に向け注意した

一通り話が終わると、

僕は家に帰るために、カバンを持ったとき、

怜さんが呼び止めて来た。

「そんなボロボロな身体で1人で帰れますか?」

「足は怪我していないんで大丈夫ですよ、では」

そして再びカバンを取ろうとすると、

「荷物は私が持ちますよ!」

と、僕のカバンを取って、

彼女の荷物がかかっている腕の反対側に僕のカバンを掛けた

もう肩に掛けていたので再び下ろしてもらうのも申し訳なく、

「では、お言葉に甘えて」

と放った

(ボロボロなのも事実だし)


校門を出て、

「家どこらへん?」

と聞かれ、

(え、何で?キモ)

と思いながら、彼女の方を見ると、

顔を赤らめながら、

「あ、あなたのカバン!私が持ってるの忘れてる?」

そういえばと思い出した

「そうだったごめん、忘れてた」

「どうせ私の存在すら忘れてたんでしょ」

そう言った彼女に対して、正直めんどいと思ってしまった

「きみがカバンを持ってくれてたのは忘れてたけど、

君のことは忘れてないよ。

第1に、僕そこまで忘れっぽくないから」

本当になぜここまで面倒臭いんだ、君は

ここで怜さんは何も話さなくなったので、会話は終わった。


あと家まで50メートル位の位置で、

「いつまでついて来るんだ?」

そう聞いた。

正直彼女に家がバレたくなかった。

「あなたの家まで送って行くわよ?

逆に途中まで送って行くのも変だもの。」

正論が飛んできたので、仕方なく家を教える事になった。

家の前まで着いて荷物を受け取る。

この作業を行い、もう彼女が帰ると思った。

それなのに彼女が帰る様子はない

疑問に思い、

「ありがと、もう帰っていいよ」

かけた言葉に、彼女は小さく何か呟く

聞き取れなかったため、

聞き返す。

すると先ほどより大きな声で彼女は答える

「何とも思わないんですか?!!」

彼女の意外なキャラ、、、という感じではないが、思ってもいなかった言葉がとんできて、少々驚いた。

「虐められてるのに何も言い返さないの、ダサいです」

俺は何故今罵倒されたのか、

そして何故彼女は他人の虐めのことに首を指すのか、そんな事を考えていると、

彼女走っていってしまった。

「タツマキ」

彼女を見て思ったことがつい口から溢れた。急に助けられて急にケンカを売られて急に家に送ってもらい、急に叱られ急に帰って行った。

何とも謎が多い人だと思ったが、疲れが溜まっていたのか、彼女を追いかけることはせずに家に入った



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