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『我が子を大切にしない奴は、お前だな』
サチ「きゃああ」
善市「でたぁあああ!」
ソレは赤い浴衣を着ていて、身長は二メートルを越えていた。白い布をウェディングベールのように頭から羽織り、顔からは白い狐のお面が覗く"妖怪"だった
善市「か、勘弁して下さい、金、金ならいくらでも払うから、祟りだけは…」
『金などいらない、これまでのことを謝罪しろぉ』
善市「た、只今!」
妖怪は胴体をいびつに動かしながら二人に近寄る、善市
はその場に直立した
『息子の言うことをこれからは聞くか?』
善市「はい!」
『わらべ参りをしっかり行うか?』
善市「誓います!」
『お菓子も沢山用意するか?』
善吉『も、もちろんでごさいますとも!』
サチ「い、一旦、家から出ましょう旦那様」
二人が家を出た少しあと、東雲の部屋という部屋の灯りが点灯した
前回と同じく
『』はるな役の台詞です