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るな「いやぁ、石頭お父様で大変だね」
葉子「東雲君が心配で付けてきたら外に響くくらいの剣幕だったね‥大丈夫?」
ここは元吉の自室、窓から招き入れられた、るな、葉子は元吉を慰めていた
元吉「いやあ恥ずかしいところを見せちゃって…ゴメン
」
るな「元吉君は悪くない、悪いのは、あのお父様だよ。勉強、勉強って!」
葉子「あのワガママ具合は確かに変だね、逆に、絶対に祝ってあげたくなった‥フヒヒ」
元吉「僕もせっかくの地域の風習を踏みにじるのは納得出来ない、父さんには一度ガツンと言いたい!」
葉子、元吉の顔を見ながら、るなは両手を曲げ手の甲を向けて、だらんと下げる"幽霊の"ポーズをつけて言う
るな「フフン♪ ならやることは一つ"祟りを見せてあげようよ"」
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そして元吉の誕生日の夕方、善市と秘書サチは外出から帰宅してきた
サチ「あら?旦那様…中が真っ暗です」
善市「おかしいな、しかもブレーカーさえも効かない‥どうしたものか、元吉!帰っ…」
善市が留守番をしているはずの元吉を呼び、廊下を進もうとすると、どこからか低音の笛の音色が聞こえてきた