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東雲善市「なぁに!? 誕生日の祝いは既にしたのに、もう一度祝うというのか?
しかも赤の他人を家に招待する? ふ、ふざけたことを!!」
元吉「でも父さん、誕生日はまだ先だから…良いでしょ? 友人も来たいって…」
7丁目にある平屋の武家屋敷をリフォームした東雲家。そこでは三人が会話をしていた。
元吉のわらべ参りの説明にて怒っているのは父親の善市、シルバーブロンドをオールバックにしている、頑固オヤジ
手塚サチ「まぁ坊っちゃん、良かったですね♪
旦那様、お友達も来るのでしたら歓迎しませんか?」
元吉の言葉に嬉しそうなのは秘書の手塚サチ、40才で元吉にも優しいオバサン
善市「とにかく勉強や金に関係のない事はダメだ、元吉、お前はワシの言葉通りにすれば良い!手塚もワシに歯向かうつもりか?」
サチ「地域交流だと思えば…それに"しない場合祟りがある"とか」
善市「ぜ、ぜぜぜーったい許さんぞ、元吉もくだらない事を考えず勉強しろ勉強!
たぁ祟りだぁ? ワシはこ、怖くないぞぉ」
明らかに動揺している善市をなだめるサチを見て元吉は諦めた表情のまま自室へ戻った