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無人島での食料調達

「概要」

　海辺では動きの遅い貝やヤドカリなどの甲殻類が大量にいるため、比較的食料は獲得しやすい土地になります。島の内部が植物に覆われている場合虫はもちろん哺乳類もいる可能性がありますが、やはり今までと同じように、狩猟は体力の無駄になることが多いです。

「タンパク質」

　特に干潮の時が狙い目です。貝や甲殻類のほか、磯に取り残された小魚などは非常に小さな水域にはまることで手づかみなどで捕獲できる場合もあります。前述したペットボトル（たいてい漂流している）の罠を使うと効果的です。ここで注意すべきは生物濃縮と寄生虫。貝は寄生虫が多いので、加熱します。生食はなるべくしないようにしたいですが、もししなければならない場合は内蔵を取り除きます。また人体に有害な物質を貝毒(（１）)の様に体内に取り込んでいる場合があるので、一度に大量の貝を食べるのは避けるべきです。

　他には爬虫類や虫などがたんぱく源ですが、これらも寄生虫が怖いので内臓は捨てて、十分に加熱します。

「食物繊維」

　島には果物のなる木が生えている場合があります。ヤシになるココナッツは水分補給にも優れた天の恵みですが、量に限りがあります。またどんな果物も、熟していなければかなりまずいので、なるべく食べごろに収穫できるといいですね。

　島の内部に植生がある場合は、地中に芋やショウガなどが埋まっている可能性があります。こればかりは知識がないといけませんが、葉の形状などを覚えるだけで生存率も異なってきます。

　最後に、海藻もおいしくいただけます。貝などを海水で煮たスープにいれて、腸の働きをしっかり整えましょう。

（１）「貝毒について知っていただきたいこと」https://www.pref.mie.lg.jp/SUISAN/HP/38846033586.htm#