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サバイバル系創作に役立つ知識集  作者: 凪常サツキ
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5.無人島――無人島の全体像


「特徴」

 某番組の影響か、はたまた何か人々のロマンを掻き立てるものがあるのか、海辺、特に無人島と言うのは何かとサバイバルの的になります。しかしながら、特に無人島でのサバイバルは困難を極めます。閉塞した環境であるがゆえに、水を確保する難しさは砂漠と同じかそれ以上ともいえるでしょう。雨期であれば雨水が期待できますがそれも不安定ですし、それこそ乾季の無人島など恐ろしい環境です。

 唯一非常にありがたい特徴は、漂流物があるということです。いまやマナーの悪い世界中の人々のせいで、ごみのない海岸は世界中どこを探しても見当たらないと言っていいほどに、ごみは蔓延しています。自然は穢れてしまっていますが、サバイバルでは有効活用できるのです。



「注意点」

 まずどんなに喉が渇いていても、海水は飲まないようにしてください。場所によってまちまちですが、大体海水には百ミリリットル三グラムの塩が含まれています。炎天下でなおかつ労働が多い場合は十リットルを超す水分が必要になるので、それをすべて海水で補っていては三○○グラムもの塩を摂取することになります。すると体内の塩分を減らそうと尿を大量に作るのでますます水分が欠乏し、肝機能障害も引き起こされ、悲惨な死に方をします。

 日焼けもかなり警戒しなければいけません。露出した肌を作らないようにしたいですが、顔や首筋は難しいので、泥を塗るなどして保護します。日焼けによる水ぶくれなどから感染症に至ると致命的です。








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