水について
「概要」
水は私たちの体に最も多く含まれる物質であるために、人体へ非常に多くの働きかけをします。栄養素の溶解、物質の運搬、体温調整などです。また水は摂取する以外にもサバイバルに有益な効果をもたらします。食料を煮ることができますし、大量の水があれば、気分転換に泳ぐこともできます。
さらに言うと、食料がなくても水があれば、人間は三週間程度生き延びることができますが、水なしでは四日と持ちません。水は非常に大切なのです。
「摂取の目安」
水は、あまり動かない場合でも一日に二リットル以上飲むことが望ましいとされています。運動量が多い場合は三リットルを確保したいところですが、猛暑や空気の乾燥と言った状況下ではさらに増えます。例えば砂漠などでは一日十リットル以上必要になる場合もあるのです。
一日に摂取できる水分量が少ない場合はしようがないとして、水源が近くにあるのに普段の習慣で二リットル程度しか飲まなかった場合には、喉の渇きのほか、めまい、食欲減退、そして尿の濃化が生じます。これらの変化が見て取れた場合は水不足ですので、すぐに水を飲むようにしてください。
ちなみに水が手に入っていないのに食料が手に入った場合、無理に食べると脱水症状を起こすか消化不全に至るでしょう。なぜなら消化管から分泌される胃液や胆汁、膵液は、1日に約6リットルにも上るためです。人体は消化に大量の水分が必要なため、水不足なのに消化へ水分が回ると、ほかの生命維持のための水が不足してしまうのです。
「水の調達」
水は、一見全く水に無縁と思われる砂漠にすら人体を維持できる程度には存在します。ここでは各バイオーム別に、簡単な水の確保方法を書いていきます。
・ジャングル
:川が最も安定する。次いで雨、植物。
・寒冷地
:川。川がなければ雪を水筒などに入れて溶かす。
・砂漠
:地下水源、オアシス、植物
・海辺
:雨、ココナッツ、湧き水、海水の蒸留水
・高山
:川、雨
見てわかる通り、大半の土地では川を見つけることが重要になってきます。それに、雨が降る場所なら絶対雨水を無駄にしてはいけません。現代では雨など傘でしのぐだけの憎たらしい天候かもしれませんが、サバイバルにおいてはまさに天の恵みなのですから。
(1)「健康長寿ネット」https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/water.html
(2)「排泄ケアナビ」https://www.carenavi.jp/ja/jissen/ben_care/shouka/shouka_01.html




