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砂漠での暮らし

「最も大切なもの」

　これはずばり、どれだけ水分を手に入れることができるかということと、どれだけ深部温度を上げずにいられるかの二つです。水不足は様々な弊害を生み出しますし、熱中症にもかかりやすくなります。しかし水を探すためにウロウロしては熱中症にかかる危険も上がります。

　水を迅速に、効率よく見つけるためには知識と適した場所が必要です。そして体を冷ますには、日陰にいることが大切になってきます。

　……いろいろと派生してしまいましたが、やはり最も大切なものは水です。水を得るためにはどんなこともするべきですし、水を無駄にしないためのあらゆる対策を講じましょう。物凄い暑さの中移動しなければならないというのなら、不快とはいえ小便を頭や衣服にかけて、涼を取る事もできます。

「生き残るには」

　前にお話ししたように、ビニール一つあれば植物から水分が取れます。持てるものは全てを活用しましょう。地面を掘って砂に潜む水を得る太陽熱蒸留器を作ったなら、その砂に小便をかければ得られる水の量が増えます。

　水は持ち運ぶには非常に重いため、できればその場で飲んだ方が何かと楽です。土の下に保たれていた水などは持ち帰って煮沸する必要はありません。濾過で十分です。

　水以外では、夜に移動しないことを強く勧めます。もちろん明かりがないので進む気にもなれないでしょうが、砂漠の夜行性昆虫はたいてい強い毒を持っています。毒蛇なども見えませんので、愚行です。

　ただ、早朝は冷え込んだ気温から徐々に暖かくなっていく最中の上に光もあるので、移動や水分の回収はこの時間帯にするのが賢明と言えます。