3.寒冷地――寒冷地の全体像
「特徴」
何と言っても気温がやたらめったら低い寒冷地では、低体温症が敵となります。人体は深部温度を三十七度に保つことができないと低体温症に陥り、震えが止まらなくなり、動作も緩慢になり、最後には思考能力が朽ち果てて死に至ります。
その危険を常にはらんだだけでは終わらないのが寒冷地の怖さです。物凄い勢いで吹き付ける風や視界を無くす吹雪、そして北極など氷の変動が多い地域ではクレバスや突如現れる氷の山などは、もはやここが人の生きる場所ではないと示唆しているようです。さらにさらに、こうした過酷な環境のため植物もいなければ動物もあまり存在しません。寒冷地の恐ろしさはこの過酷な気候に加えて物資の少なさにあります。
「注意点」
まず何と言っても低体温症には十分注意します。そのままでいてはすぐに死にますから、なるべく運動をして体を温めます。早いところ基地を作らなければ、天気が良好でもすぐに吹雪に見舞われるかもしれません。
氷点下の気温では濡れることすら最悪です。濡れた体や衣類は平常時の二十倍もの速さで体温を奪うので、もし火がない状況で凍った湖に落ちたりなどしたら命の保証はありません。万が一例えば足先を濡らさないと行きたい場所に行けないなどといい場合には靴を脱ぎ、ズボンをたくし上げて衣類を濡らさないようにします。それくらい濡れることは危険です。もちろん火の用意は最優先で。
(1)「低体温症」https://www.msdmanuals.com/ja-jp




